AIツール使い分けで消耗してる人へ。本当に必要なのは目的ドリブンの考え方だった【2025年最新】

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!

最近、SNSでこんな投稿をよく見かけませんか?

「まだChatGPTしか使ってないの?今はこれ!」 「情報検索→Grok、アイデア出し→GitMind、文章生成→Claude…」 「AIツール8個の使い分けマスターしよう!」

そして決まって最後に「保存必須!」みたいなタグが付いてる。

正直、見るたびに「またかよ…」って思うんですよね。

僕はAIコンサルとして、地元企業からDXの相談を受けることが多いんですが、最近こういう「ツール沼」にハマって消耗してる経営者が本当に増えてます。

「鶴田さん、ChatGPTとClaude、どっちがいいんですか?」 「GitMindとGammaも使わないとダメですよね?」 「8個全部覚えないと乗り遅れますか?」

もうね、根本的に間違ってるんですよ。

ツールを使うこと自体が目的になってる。

本来なら「何をしたいか」が先にあって、その後で「どのツールが適してるか」を考えるはずなのに、完全に順番が逆になってる。

「とりあえず最新ツール使ってる俺、意識高い」みたいな思考停止状態。

でも、これって誰が悪いわけでもなくて、世の中の情報発信が「ツール紹介ありき」になってるからなんですよね。差別化を無理やり作ろうとして、本来そんなに違わないものを「これは○○専用!」って言い張ってる。

今日は、そんなAIツール迷子になってる人たちに向けて、本当に必要な考え方をお話しします。

AIツール使い分けの9割は無意味?御三家で十分な現実

「AIツール使い分け」って言葉、最近よく聞きますよね。でも実際のところ、その9割は無意味だと思ってます。

なぜかって?ChatGPT、Claude、Geminiの御三家は、基本的に横並びだからです。

「文章生成はClaude!アイデア出しはGitMind!」みたいな使い分け論、よく見かけますが、正直笑っちゃいます。ChatGPTでもClaudeでも、どっちでも文章書けるし、アイデアも出せるじゃないですか。

御三家の本当の違いは「誤差レベル」

実際に毎日使ってる僕の感覚だと、画像処理と長文処理を除けば、正直誤差です。

  • 画像を頻繁に使う → ChatGPTかGemini(画像生成機能付き)
  • 長文作成メイン → Claude(長いコンテキストが得意)
  • それ以外 → マジでどれでも同じ

ただ、好みの差はあるんですよね。文体とか反応の仕方とか。ChatGPTは親しみやすい感じ、Claudeは丁寧な感じ、Geminiはビジネスライクな感じ…みたいな。

でもこれって、好きなコーヒーショップ選ぶのと一緒で、機能的な差じゃなくて感覚的な差なんです。

「文章生成専用」「アイデア出し専用」なんて区別、完全に意味不明。どれでも同じことできますから。

しかも、アップデートのたびに順位が入れ替わるし。今日Claudeが優秀でも、来月のアップデートでChatGPTが逆転してたりする。だから「○○は△△専用!」って決めつけること自体がナンセンス。

AIツール使い分け不要論:御三家なら何でもできる

「でも専門ツールの方が性能いいでしょ?」って声が聞こえてきそうですが、一般的な業務なら御三家で十分すぎるんですよ。

  • 文章作成・レポート作成
  • アイデア出し・企画立案
  • データ分析・集計
  • コーディング(Python、JS、HTML/CSS等)
  • ざっくりしたスライド構成・素材作成
  • 翻訳・要約・校正・リライト
  • 市場調査・競合分析

これで普通のビジネスパーソンの業務、95%カバーできるでしょ。

なのに世間の情報は「スライド作成はGamma!図解はNapkin!翻訳はDeepL!」って、無駄に細分化しすぎ。

本当の問題は、ツール選びじゃなくて使いこなしなんです。

専門AIツールは「必要なら」使え。全部覚える必要なし

とはいえ、「御三家だけで全部解決!」って言うつもりもありません。確かに専門ツールの方が優秀な分野もある。

でも大事なのは**「必要なら使え」であって、「全部使いこなせ」じゃない**ってこと。

NotebookLM:資料管理特化なら確実に価値あり

例えば、NotebookLM。これは確実に価値ありますね。

先日、小規模事業者持続化補助金の申請サポートをしてたんですが、要項とかガイドとか見本を全部NotebookLMに読み込ませて、「これは対象?」って質問を繰り返してました。

あの補助金、細かい要件がめちゃくちゃ多いじゃないですか。

  • 販促費はOK → でもWebはNG
  • 名刺もダメ
  • 看板はOK → でもLEDはNG

みたいな罠だらけ。

ChatGPTだと最初は「Webは対象外ですね」って正解するんですが、会話が長くなってくると文脈が薄れて、「Web広告も含めて提案しますね!」とか言い出すんですよ。完全に要項忘れてる(笑)

NotebookLMなら資料を「記憶」してるから、何度聞いても要項ベースで回答してくれる。

これは御三家では真似できない価値です。

Gamma、DeepL…でも「必要なら」の話

同じく:

  • Gamma:スライドを頻繁にガシガシ作る人には便利
  • DeepL:出版レベルの翻訳品質が必要な人には有効

でも、これ全部**「必要なら」の話**なんですよね。

スライドを月1回作るかどうかの人が、わざわざGammaの使い方覚える必要ある?ChatGPTでざっくり構成作って、PowerPointで仕上げれば十分でしょ。

DeepLも、「この英語記事、何書いてあるか知りたい」程度なら、ChatGPTで「要約して」で事足りる。論文の日本語訳を出版するわけじゃないんだから。

「知ってる」レベルで十分

専門ツールに対する正しいスタンスは、「知ってる」レベルです。

「あ、そういえばNotebookLMってのがあったな」 「Gammaでスライド作れるんだった」

必要になったら思い出して使う。それで十分。

**「8個のツールを使いこなせ!」なんて完全に無意味。**消耗するだけです。

AIツール選びで一番大事なのは「目的ドリブン」の考え方

で、ここからが本題。

AIツール使い分けで迷走してる人の根本的な問題は、考え方の順番が逆なんです。

NG思考:ツールありきで考える

間違った思考パターン:

  • 「スライド作成はGamma!」
  • 「文章生成はClaude!」
  • 「翻訳はDeepL!」

これ、完全にツールありきですよね。

でも、なんでこんな思考になるかって言うと「取り残され恐怖症」なんですよ。

「このツール使えないと時代に遅れる」 「みんな使ってるのに自分だけ知らない」 「AIに詳しくない人と思われたくない」

そういう不安を、SNSの情報発信者が思いっきり煽ってるわけです。

「まだChatGPTだけ?これからは8個使い分けの時代!」 「この新ツール知らないとヤバいよ!」 「保存必須!最新AI完全攻略!」

**完全に煽りビジネス。**不安を煽って、複雑化させて、「詳しい俺についてこい」って構図。

まず使うツールを決めて、そこから「何に使おうかな?」って考える。典型的な手段の目的化です。

OK思考:目的から逆算する

正しい思考パターン:

  • 「スライド作りたい → 予算あるしGamma使ってみよう」
  • 「長文書きたい → Claudeが良さそう」
  • 「英語記事の内容知りたい → ChatGPTで要約してもらおう」

**目的が先、手段が後。**当たり前のことなのに、なぜかAIツールになると逆転しちゃう人が多い。

「使えないといけない」は完全に間違い

よく「Gammaが使えないといけませんよね?」って質問されるんですが、それ完全に間違いです。

  • 今スライドが必要 → 手段を検討 → Gammaが良さそう → 使う
  • スライド作らない → Gamma不要

これだけの話。

「NotebookLMが使えないと時代に乗り遅れる」とか、「DeepL知らないとヤバい」とか、全部思考停止。

必要ない人には、マジで必要ない。

AIツール進化を考えると「使い分け」の寿命は短い

それに、御三家の進化スピード見てたら分かるじゃないですか。

半年前は「画像生成はMidjourney一択!」だったのに、今はChatGPTでも普通に画像作れる。動画も音声も生成できる。

専門ツールの優位性、どんどん縮まってる。

今「使い分けマスター!」になっても、半年後には意味なくなってる可能性大。だったら、基本の御三家をしっかり使いこなす方が確実でしょ。

目的ドリブンなら迷わない

結論として、目的ドリブンで考えれば迷いません

  1. まず「何がしたいか」を明確にする
  2. 御三家で解決できるか検討
  3. 物足りなければ専門ツール検討
  4. でも「使わないといけない」ではない

これだけ。シンプルでしょ?

まとめ:AIツール沼から脱出して、本当の目的に集中しよう

ということで、今日のポイントをまとめます。

とりあえず御三家の一つは使っとけ

ChatGPT、Claude、Geminiのどれか一つ。これが最優先。

理由は簡単。汎用性が高くて、コスパ最強だから。一つ覚えれば、文章作成からコーディング、データ分析まで何でもできる。

「8個覚えるのは大変だけど、1個なら…」って思いませんか?その感覚、正解です。

専門ツールは「選択肢として知っておく」程度

NotebookLM、Gamma、DeepL…これらは**「知ってる」レベルでOK**。

「あ、そういえばあんなツールがあったな」って思い出せる程度で十分。全部使いこなす必要なし。

必要になったら調べて使えばいい。それで間に合います。

「取り残され恐怖症」に騙されるな

「このツール知らないとヤバい!」系の煽りに惑わされないでください。

99%の人にとって、そのツールは不要です。煽ってる人のビジネスに付き合う必要なし。

あなたが今解決したい問題は何ですか?

そこから考えてください。

AIツール使い分けより大事なこと

最後に、一番大事なこと。

ツールを覚えることより、目的を明確にすることの方が100倍重要です。

「何のためにAIを使うのか?」 「どんな問題を解決したいのか?」 「本当に効率化したいのは何なのか?」

これが明確になれば、ツール選びで迷うことはありません。

AIは手段です。目的ではありません。

ツール沼から脱出して、本当にやりたいことに集中しましょう。


春日井でAI・DXの相談を受けているRoom8では、こういう「本質的な活用法」についてもアドバイスしています。ツール選びで迷子になったら、いつでもお声がけください。

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この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

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