みなさん、ごきげんよう。毎日毎日、不安でいっぱいの1日をお過ごしではないでしょうか。テレビやネットを開けば、やれAIが仕事を奪うだ、やれ増税で日本が滅びるだ、やれ子供部屋おじさん問題が、などと不安をビジネスにメタモルフォーゼしようしている輩が闇営業ならぬ闇ビジネスを絶賛展開中ですね。そんな暗い情報のバイアスがかかれば、毎日ちょっと不安…という状態がベースになるのはしょうがないと思います。でも、この不安っていったい何でしょうね。
ズバリ、不安の定義は、、、ただの反応
「不安は心の反応でできている」と2500年も前に喝破されたのは、お釈迦様。
これを紹介した「反応しない練習」(KADOKAWA)の副題が「あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な『考え方』」とあるのですが、その『考え方』とは、いちいち「反応しない」こと、です。
冒頭で挙げたように、日々私たちは負の情報にさらされ、心が無駄な反応をしがち。実際には起きていないけど「もうすぐ起こります予報」がもたらす暗い空気感から、悩みや苦しみが生まれやすい状態にあります。だから、いちいち無駄な反応をしないこと。これが「反応しない練習」の要点になっています。
確かに、なんとなく不安…って目の前にもたらされた情報に引っ張られた心の反応で、よくよく考えると実際にはまだ起きていないことばかりではないですか。
エニアグラムでは反応は3タイプに分別される
先に挙げた著書「反応しない練習」では、自分の反応パターンを知れば客観的になり、起こったことに冷静に対応できる…と紹介していますが、問題が起きたときにとっさにおきる反応を3つのタイプに分けているのが「エニアグラム」です。エニアグラムでは問題が生じた時の反応のタイプとして…
【楽観的タイプ】
●物事の明るい面に目を向け、ポジティブにとらえる
●物事は結局なんとかなる、うまくいくと思っている
●問題を過小評価し、回避・先延ばしする傾向がある
●嫌なこと、都合の悪いことは見ないようにする
【合理的タイプ】
●個人的感情を脇に置き、客観的、合理的にとらえる
●冷静に物事を判断し、効率的な解決法を考える
●問題解決ばかりに目を向け、人の気持ちをくみ取らない
●ビジネスライクになりすぎるきらいがある
【反応的タイプ】
●問題に対してすぐに反応的感情が起きる
(感情を発散すると、気持ちがおさまる)
●問題を見過ごさず、真剣にかかわる
●上記によりグループ全体が真剣にかかわるようになる
●問題を拡大解釈することがあり、
また感情をぶつけたことでチームの雰囲気を悪くすることがある
(「本当の自分」と「人づきあいの極意」9つの性格タイプ/マガジンハウス より抜粋)
…に分類しています。
このブログのタイトルにしている「不安」にとらわれやすいのは、日本人がもっとも多いといわれている【反応的タイプ】でしょう。これを書いているわたくし友人屋もそうですが、自分では理性的で温厚だと思っているのですが、日々些細なニュースに心が揺らいだり、小さなことに反応し声を荒げてしまうことがあります…。猛省。身の回りで起こる事象に心を奪われやすいと自覚症状がある人は、反応という名の特急電車には飛び乗らず、一旦見送るようにしましょう。行き先もわからずさらなるトラブルに突っ込みかねません。
ちなみに、長所と短所は裏返しで、どのタイプがいい、悪い、というものではありません。ここでいいたいのは、とっさに出た反応、つまりは思考のクセで問題を処理しようとすると…
楽観的タイプ:ほっといても(多分)大丈夫、と問題にフタをしたままにして、取り返しがつかなくなる
合理的タイプ:当初の問題は合理的に解決されたが、感情のもつれにより人間関係に新たな問題が発生
反応的タイプ:反射的に感情を爆発させてしまい、ささいな問題が大きな問題に発展
なんてことになりかねませんので、それぞれ反応(思考のクセ)にまかせてしまうのは危険、ということ。
ちなみにRoom8代表の鶴田さんは「エニアグラム」にも詳しく、以下の動画で上記内容を聞いてもらっています。「エニアグラム」について知りたい、「些細な問題に反応しがち」なんて方はRoom8でわたくし友人屋と一緒に“飛び乗らない”練習を。