AIで記事量産してもムダ!月5,000ユーザー集めた『対話ライティング』の秘密

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です。

最近、AIとかDXの相談が地元でも湧いて出るようになったんですけどね。 で、ライティング系の相談でダントツ多いのがこれ: 「AIでブログ記事量産して、検索1位取りたいっす!」

……え?なに?AIをプリンターか何かと勘違いしてます?「プロンプト打てば記事がジャバジャバ出てくる神の機械!」みたいな幻想、どこの商材屋に吹き込まれたの。

残念だけど、そのノリでやってる人、今も順調に失敗してます。うちにも来ますよ。「成果出ないんですぅ」って顔で。

で、そんな我々Room8はというと、去年の9月からブログちゃんと書き始めて、9ヶ月で月間アクティブユーザー800人→5,000人まで育てました。途中でSEOも効き始めて、検索流入もドーンって。驚いた?そりゃそうだ、ちゃんと向き合えば伸びるんですよ。機械任せにしなければね。

Room8ブログの成長グラフ

調べてみたら、中小企業のHPなんて月300〜1,000PV、個人ブログにいたっては78%が月50アクセス未満というゾンビレベルらしいっす。そんな中、うちの月5,000アクティブユーザーをPV換算すると、おそらく2〜3万PV相当。まあまあ健闘してる方かと。

で?AIで量産して伸ばしたんじゃないのかって?むしろ逆。AIに任せっぱなしにせず、「対話」して、試行錯誤して、じっくり一本一本作ったからこそなんですわ。

今日の話は、その辺の「現実」をベースにした、**AIライティングの使い方講座(でもそんな都合のいい話じゃないよ)**です。

みんなが勘違いしてるAIライティングの正体

「魔法のプロンプト教えてください!」

これ、もう何回聞いたか分からない。みんな本気で信じてるんですよ。「完璧なプロンプトさえあれば、AIが勝手に神記事を量産してくれる」って。

でも現実はどうでしょうか。

ChatGPTやClaude、Geminiに「SEOに強いブログ記事を書いて」って言えば、確かにそれっぽい文章は出てきます。見出しもあるし、文字数もそれなりだし、文法的にも間違ってない。

問題は、みんな同じような記事になることです。

試しにやってみてください。同じテーマで10人がAIに記事を書かせたら、構成も切り口も似たり寄ったりの文章が10個できあがります。なぜなら、AIは「一般的に正しいとされる情報」を「一般的に読みやすいとされる構成」で出力するからです。

つまり、差別化ゼロ

AIによる量産記事のイメージ

で、そんな記事たちがどうなるか。検索結果を見てみてください。同じようなタイトル、同じような見出し、同じような内容の記事がズラーッと並んでる。読み手からすると「また同じ話かよ」状態です。

さらに悪いことに、Google先生もバカじゃありません。**「あ、これAIで量産した記事ね」**って見抜いてきます。結果、検索順位は上がらないし、誰にも読まれない記事が量産されるだけ。

時間と労力をかけて作った割に、誰の心にも響かない文章の完成です。おめでとうございます。

でも、なぜこんなことになるのか。それは、AIを「記事製造マシン」として使ってるからなんです。本来AIは「思考をサポートしてくれるパートナー」なのに、**「代わりに考えてくれる便利ツール」**だと勘違いしちゃってる。

この違い、分かりますかね?

AIとの「対話」で差別化する実践法

じゃあ、どうすればいいのか。

答えは簡単です。AIを「ライター」じゃなく「編集者」として使うこと。

Room8のブログ記事ができるまでの実際のプロセスを公開しましょう。毎回こんな感じでやってます:

実際のやり取り例(某記事より)

僕: 「地方のコワーキングスペースが生き残るために必要なことについて記事書きたいんだけど、どういう切り口がいいと思う?」

AI: 「コミュニティ形成、差別化戦略、地域との連携などの観点から書くのはいかがでしょうか」

僕: 「うーん、それだとありきたりすぎるな。僕が実際に感じてるのは、みんなWi-Fiと電源があればコワーキングスペースだと思ってることなんだよね。でも本質は全然違う」

そしてここに僕の想いを込めるんです。

僕: 「僕はコワーキングスペースって『偶然の出会いが生まれる場所』だと思ってる。計画された交流会とかじゃなくて、何気ない会話から新しいアイデアが生まれたり、思わぬ人脈ができたり。そういう『化学反応』こそが価値なんだと思うんだ」

そうするとAIが僕の想いをのせたものを書き始めるんです。

AI: 「その視点、すごく深いですね!では『設備としてのコワーキングスペース』と『コミュニティとしてのコワーキングスペース』の違いから書き始めて、偶然の出会いがなぜビジネスに重要なのかを具体例を交えて展開していきませんか?」

僕: 「それいいね!実際にRoom8でも、全然違う業界の人同士が話してて、急に『あ、それうちでできるかも』って新しいプロジェクトが生まれることがあるんだよ」

AIとの対話プロセス

これ、何回も往復してるのが分かりますよね?一発で完成なんてありえません。

「想いと違う」をどう伝えるか

ここが一番重要なポイントです。AIが出してきた文章に対して「なんか違う」と感じたとき、それを具体的に言語化すること。

よくある間違いは「もっとよく書いて」とか「面白くして」みたいな曖昧な指示。これじゃAIも困ります。

そうじゃなくて:

  • 「僕はこう考えてるんだけど、どう思う?」
  • 「この例え、読者に伝わるかな?」
  • 「この部分、もっと具体的にしたいんだけど」

みたいに、自分の考えを伝えながら相談する感じです。

するとAIは「じゃあこういう書き方はどうですか?」「この角度で攻めてみませんか?」って提案してくれる。で、それがいいかダメかをまた判断して、また対話して…の繰り返し。

これが「対話ライティング」の本質です。AIに丸投げするんじゃなく、一緒に考えながら作り上げていく。

結果的に、あなたの視点や体験が色濃く反映された、オリジナリティのある記事ができあがります。量産記事とは全然違うものになるんです。

対話ライティングが生み出した数字

で、この「対話ライティング」を9ヶ月続けた結果がどうなったか。

月間アクティブユーザー800人→5,000人。約6倍です。

「え、たった6倍?」って思いました?甘いですね。この業界の現実を知らなすぎる。

中小企業のHPで月1,000PVすら到達できないサイトが山ほどある中、地方のコワーキングスペースのブログで月2〜3万PV相当って、正直びっくりしてます。僕も。

数字の成長を示すグラフ

しかも重要なのが、4月頃からSEOで本格的にランクインし始めたこと。つまり、9ヶ月かけて蓄積した記事群が、ようやくGoogleに「このサイト、信頼できるな」って認められたってことです。

これ、量産記事じゃ絶対に到達できない数字なんです。なぜか?

なぜ量産記事では到達できないのか

理由は3つあります。

1. Googleは「薄いコンテンツ」を嫌う

量産記事って、どうしても内容が薄くなりがちです。同じような構成、同じような切り口、同じような結論。Googleのアルゴリズムは「このサイト、価値ないな」って判断して、検索順位を下げます。

2. 読者が離脱する

仮に検索で上位に表示されても、読み始めて「あ、またこの話か」って思われたら即離脱。滞在時間が短いサイトは、Googleからの評価も下がります。悪循環の始まりです。

3. 差別化ができない

みんな同じような記事を書いてるから、誰の記憶にも残らない。「あ、このサイト面白かった」って思ってもらえないと、リピーターも生まれないし、口コミも広がらない。

一方、対話ライティングで作った記事は:

  • 独自の視点が入ってるから、他とは違う切り口になる
  • 実体験が混ざってるから、リアリティがある
  • 読み手のことを考えて練り上げてるから、最後まで読んでもらえる

結果、Googleからも読者からも評価される記事になるんです。

時間はかかるけど、確実に積み上がる

正直言って、対話ライティングは時間がかかります。1記事書くのに、量産記事の3〜5倍の時間がかかることもある。

でも、その分資産性が高いんです。

量産記事は書いた瞬間から価値が下がり続けますが、対話ライティングで作った記事は時間が経っても読まれ続ける。実際、Room8のブログでも半年前の記事が今でもアクセス上位に入ってます。

これが「量産」と「対話」の決定的な違いです。

まとめ:AIは量産ツールじゃなく思考パートナー

さて、長々と話してきましたが、結論はシンプルです。

AIライティングは「量産ツール」じゃなく「思考パートナー」として使え

「魔法のプロンプト」なんて存在しません。あるのは、あなたの考えをAIと一緒に深めていく対話プロセスだけです。

そして、この対話プロセスを続けることで:

  • 読者に本当に価値のある記事が書けるようになる
  • 他とは違う独自の視点を持った記事が生まれる
  • 長期的に読まれ続ける資産を構築できる

Room8みたいな地方の小さなコワーキングスペースでも、9ヶ月で月5,000アクティブユーザーまで伸ばせたのは、この「対話ライティング」を愚直に続けたからです。

成功への道のり

最後に現実的な話を

ただし、勘違いしないでください。これは楽な方法じゃありません

量産記事なら1日10記事とか書けるかもしれませんが、対話ライティングは1記事に半日〜1日かかることもあります。すぐに結果が出るわけでもない。実際、Room8も最初の3ヶ月はほとんど成果が出ませんでした。

でも、読者に愛される記事を作りたいなら、これしか方法はないと思ってます。

AIに記事を書かせるんじゃなく、AIと一緒に記事を作り上げる。この違いを理解できた人だけが、AIライティングで本当の成果を出せるんじゃないでしょうか。


Room8では、AIやDXに関する相談を随時受け付けています。
「うちでもこんな風にブログ運営したい」「AIライティングの具体的なやり方を知りたい」という方は、ぜひRoom8まで。春日井でお待ちしてます。

追記: この記事も、もちろんAIとの対話で作りました。何回やり取りしたかは…数えたくない(笑)

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

このブログでは、AI・IT・マーケ・補助金 など、起業に役立つ情報を発信していきます。AIを武器にしたい人、ぜひRoom8に遊びに来てください!