こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です。
ChatGPTの「エージェントモード」、ようやく僕の環境でも解禁されました。
公開自体は17日で、世の中が“AI新時代”だの“大騒ぎ”だの言ってる中、Plusユーザーでもいつから使えるかは人それぞれ。20日くらいに「もう使えるよ!」と言ってた知り合いもいましたが、僕のところにはなかなか降ってこず、今日やっとボタンが現れたというオチです。
実は20日にChatGPTエージェントの解説記事も出してるんだけど、その時点では実機操作はできず。ただの「噂と公式情報まとめ」で終わってました。
で、やっと使えるようになったので、
「これだけ話題なんだから、どうせならAIラボ(Room8 AI LABO)の素材でGensparkとガチ比較でもやってやろう」
という気分でチャレンジしたわけです。
世の中は「ChatGPT、ついに右腕化」とか勝手に盛り上がってるけど、
実際に触ってみた僕の感想は…まあ、そのあたりも含めて今日は包み隠さず晒していきます。
ちなみに今回比較したGensparkはこちら(招待リンク)からどうぞ:1000クレジット貰えます。
Genspark公式サイト
比較:Genspark vs ChatGPTエージェントの違い

まずはアウトプットを見てみよう
まずは百聞は一見にしかず――ということで、
同じ題材(Room8 AI LABOでAIコミュニティ立ち上げ)を使い、GensparkとChatGPTエージェントモード、それぞれに「LP・広告・スライドまで全部作ってくれ」と投げてみました。
【成果物リンク】
結果?もう「差がありすぎて笑った」レベルです。
指示の仕方で、LPサンプル1やサンプル2のような出力調整ができる
“仕事の進め方”が根本的に違う
▼ Gensparkの流れ
- まずAIが全体像を一気に提案
「こういうターゲット想定して、こんな訴求で、LP・広告・スライドはこんな感じで用意しときました」と、まとめて叩き台を自動生成。 - 僕は「ここ直して」「これもっと深掘り」で済む
無駄な確認やお伺いはゼロ。とにかく一発で前に進む。
▼ ChatGPTエージェントの流れ
- 「何を作ればいいですか?」から始まる
「ペルソナからでいいですか?」「これで合ってますか?」と細切れ確認。 - ひたすら指示→“一部だけ生成”→また確認
途中で「この修正でよろしいですか?」を何度も聞かれる。 - やっと出てきた成果物は“薄いテンプレ”
アウトラインやデザインはそこそこでも、「伝わる内容」や“厚み”が無い。
「自律型」名乗る資格なし
正直、「エージェント」とか「自律的」とか名乗っていいのはGensparkの方。
ChatGPTエージェントは、これエージェントモードONになってるか?
って思った、普通のモードと同じじゃね?って
もしかすると、僕のGPTではUIだけで解禁されていない可能性すらあると思った。
そのレベルだった
スライド・成果物密度の違い

さて、LP(ランディングページ)だけでも“差が歴然”なんだけど、
一番違いが出たのは「スライド」や「現場で本当に使える成果物」レベルの密度感。
Gensparkで生成したスライドの“圧”を見よ
Gensparkで「Room8 AI LABOセミナー用のスライドも一緒に作って」と頼んだ結果がこれ。
PDFスライドはこちら
中身をザッと抜粋すると――
- 「AI業務効率化のメリット」「市場調査→LP→広告→スライド制作」まで“丸ごと一式”
- リアルなビフォーアフター(工数・費用・成果)
- コミュニティの理念、FAQ、参加者の声まで、ちゃんとストーリーになってる
- 導線も明確、「特典」や「申込の呼び水」まできっちり盛り込んでる
しかも「たった一回、全体依頼しただけ」。
細かい指摘や修正もできるが、“最初からここまで出せる”のがGensparkの強さ。
ChatGPTエージェントが出すもの
一方でChatGPTエージェント、「LP作って」「スライドも」「この部分こう直して」と
いちいち頼んだうえ、何度も「これでいいですか?」の確認。
やっと出てきたものは「とりあえず体裁だけ整えたテンプレ」。
- 内容が薄い
- ストーリー性がない
- “現場で刺さる”熱量も無い
これで「自律型」なんて言われても、正直笑うしかない。
「仕事で使える成果物」のリアリティ
- Genspark型AI=「現場に即出せる“戦力級”」
- ChatGPTエージェント=「小綺麗な下書き、添削必須」
結局、「どっちが“右腕”か?」は
“成果物の密度と現場適応度”で一発で分かる。
なぜこの差が生まれるのか?

ChatGPT(OpenAI)の「エージェントモード」とGenspark、
この“決定的な差”って――AI好きの現場目線で見れば、
「賢さ至上主義」か「現場実用主義」かの違いだと僕は思うんですよ。
OpenAIは「賢さこそ正義」な思想
OpenAIは、とにかく「賢さ」「知能の高さ」だけを徹底追求。
「AIがどんどん賢くなれば、もう細かいチューニングやプロンプトなんて不要になる。雑な指示でも勝手に読み取って全部やってくれる日が来る」
…この信念で研究開発をゴリ押ししてる感がすごい。
昔は「AIの答えが役に立たない?それはお前のプロンプトが悪い!」ってユーザーのせいにされてたけど、
GPT-4世代あたりから「まあそこそこ雑な指示でも何とかしてくれる」くらいにはなってきた。
確かに、いずれ“LP作成”や“スライド生成”もAIが賢ければ何とかしてくれる時代が来るんだろうけど、
今はそこまで到達してない。 機能の追加や現場の“痒い所”は、とりあえず後回し。
Gensparkは「賢いAIを他人から借りて、現場用に“躾ける”」スタイル
Gensparkは、
- 独自モデルじゃなくて「ChatGPT-4.1」や「Claude」みたいな賢いAIを“外から借りて”
- 自社で「プロンプト設計」や「ワークフロー設計」に全振りしてる
- 現場の手間を減らすように、“最初から全部まとめて出す”段取り重視
要は、「AI自体の知能には頼らず、“どう動かすか”だけ工夫して現場適応させる」
…この姿勢が今の現場の“使い勝手”や“実用度”の差にモロに出てるってこと。
まとめると:
- OpenAIは「AIが賢ければ、細かいプロンプトやUI設計なんて要らない」と信じている
- Gensparkは「現場が求める“即戦力”を作るには、AIをどう使うかの“人間側の設計力”が全て」だと割り切っている
今の時点(2025/07/22)では、
「AIがどれだけ賢くても“段取りできない右腕”は現場じゃ戦力にならない」
ってだけの話。
すぐに過去の話になるかもしれないけど
AIに求める“本当の右腕像”

正直な話、今のAIブームで多くの人が「右腕AI!現場で活躍!」みたいな夢を見せられてるけど、
経営者として求める“本当の右腕”って、「とりあえず何も言わなくても全部やってくれるAI」なんだよね。
指示待ちより“まず形にする”奴が強い
- まず全部やってみるAIが、やっぱり一番使える
Gensparkみたいに、最初に「こういう流れで一式作りました。どこ直します?」とまとめて出してくる方が圧倒的に楽。 - 細かい指示が何度も必要なAIは、結局コスパが悪い
ChatGPTエージェントみたいに「これで合ってますか?」「この内容で大丈夫ですか?」と一歩ごとに確認してくると、
結局「自分でやった方が早い」という残念な結論になる。
本当に欲しいのは「段取り力」や「気の利く自動化」
- どれだけ賢くても「全部言わないと動けない」AIは、まだ仕事にならない
- 勝手に流れを組み立てて、間違ってたらサクッと直すAI
- そういうのが、今一番“欲しいAI像”
今のところはGensparkの方が一枚上手だな、というのが正直な感想です。
あと、性能とは関係ないんだけどダメ出しをしたときのChatGPTの返信がムカつく件
いつも僕が口悪モードでやってるせいか
そうじゃねぇだろ!って思って色々指示を伝えると
合理的な指示、マジ感謝!!
すみませんでした。だろ
ダメだしされてるのにマジ感謝とか怒られるぞ!って
まとめ
今回、ChatGPTのエージェントモードがやっと使えるようになったので、話題になっていたGensparkと正面から比べてみた。
結果は――「期待が大きかった分、現実はまだまだ」。
デザインやテンプレの“体裁”だけはChatGPTもそれなり。でも、中身や段取り、そもそも「自律的にやる」という点ではGensparkの方が圧倒的に一枚上手だった。
ChatGPTエージェントは、細かく何度も確認したがるせいで、結局ユーザーの手間も多いし、内容も“薄味”。
一方でGensparkは、「まず全部まとめて出す→こっちが必要なところだけ直す」という“仕事のできる部下”っぽさがある。
これだけ現場で体感差が出るのは、OpenAIとGensparkの「思想」の違い――
AIそのものの賢さを追い求めるのか、
それとも既存AIをうまく使って“段取り”や“手間の最小化”に振り切るのか――その差だと思う。
もちろん、AIの進化スピードを考えれば「いつかはChatGPTでも一発で全部やってくれる」未来も来るだろう。
ただ、今この瞬間の「実用性」としては、Gensparkの方が上。
経営者として“右腕”を選ぶなら、現時点では迷わずGenspark。
ChatGPTエージェントには、せめて「ご託は良いからさっさとやれ」くらいの気概を持ってもらいたいところ。
この辺り、気になる人は実際に両方使ってみれば「ああ、こういうことか」と納得するはず。