こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
最近決算シーズンということもあって、「会計ソフトどうしよう…」「確定申告準備やばい…」みたいな相談がRoom8でも増えてます。
で、みんな決まって「freee使えばいいんじゃない?」って言うんですが、ちょっと待てよと。
freeeって月2,000円するじゃないですか。年間24,000円。
駆け出しの個人事業主で、月商10万とかの人にとって、この2,000円って結構重くないですか?売上の2%が会計ソフト代って、冷静に考えて高いでしょ。
しかも、月の取引なんて10件程度。freeeの高機能な自動仕訳とか銀行口座との同期とか電子申告とか、正直オーバースペックすぎる。
僕、最近思うんですよ。
「その2,000円、もっと有効活用できるんじゃない?」
特に、Claude Proみたいな生成AIツールの方が、よっぽど使い回し効くと思うんですよね。Claude Proは月3,000円だから1,000円高いけど、帳簿作成以外にも契約書チェックから提案書作成まで何でもできるわけで。
ということで、実際にClaude Proを使って「駆け出し個人事業主向けの帳簿アプリ」を作ってみることにしました。
果たして、freeeの代替になるのか?
Claude Proで帳簿アプリ作成:個人事業主向け会計ソフトを5分で爆誕

せっかくなので、実際に作る過程を記録してみました。
PM 18:00 要件整理開始
ブログネタのために、個人事業主向け帳簿ツールでも作るか!
さすがに「帳簿アプリ作って」だけでは無理なので、まずは要件を整理。
最初はGoogleスプレッドシートのテンプレートを作るつもりでした。複合仕訳の表現方法とか、試算表の集計方法とか、僕とClaudeで「こんなシステムがいいね」と要件を固めていく感じで。
必要な機能
- 仕訳帳(複合仕訳対応)
- 勘定科目マスター(追加・削除可能)
- 試算表自動集計
- BS・PL自動生成
- CSVエクスポート
PM 18:15 まさかのWebアプリ完成
そしたら、Claudeが「HTMLのWebアプリにしますね」って、いきなりこれを出してきました。
実際のWebアプリがこちら: → https://claude.ai/public/artifacts/95312b0d-7f06-41cf-a30e-54a447e84c0d
え、そんなことできるの??
スプレッドシートのつもりが、まさかのWebアプリ。しかも右上の「公開」ボタン押すだけで、誰でもアクセスできるURLまで生成される。
所要時間:15分
これ、正直びっくりしました。Claude、こんなことまでできるんですね。
【自作】個人事業主向け無料帳簿アプリのレビュー:実際の使用感と機能を検証

せっかく作ったので、実際にRoom8の取引を入力してみました。
入力したデータ
- 売上10,000円(決済手数料500円差引、実入金9,500円)
- 旅費交通費500円
- 通信費3,000円
- 消耗品費1,200円
良い点
- 動作が軽い:ブラウザだけで完結、サクサク動く
- シンプル:余計な機能がない、迷わない
- 基本機能は十分:仕訳→試算表→BS/PLまで一通り揃ってる
- 勘定科目追加可能:「福利厚生費」とか後から追加できる
- CSVエクスポート:データ保存もバックアップもOK
悪い点
- データ保存されない:ブラウザ更新すると全消去(これは痛い)
- 機能は最低限:自動仕訳とか高度な機能は一切なし
- サポートゼロ:困っても誰も助けてくれない
で、実用性は?
正直、月10件程度の取引なら全然いけます。
複合仕訳も普通にできるし、試算表も自動計算。freeeでやってることの8割はカバーできてる感じ。
ただし、ブラウザ更新でデータ消失は要注意。こまめにCSVエクスポートしないと「1ヶ月分の入力が…」ってなります。
まあ、月10件なら消えても30分で復旧できますけどね。
個人事業主で多い「年一回まとめて処理」の人には、むしろオススメ(笑)
確定申告前に1年分のレシートを引っ張り出して、一気に入力→試算表作成→申告書作成って流れなら、データ保存問題も関係ないですし。
年1回しか使わないのに月2,000円払い続けるって、冷静に考えて無駄でしょ。
何なら、もっと作り込むことはぶっちゃけ可能
本気を出せば自動仕訳も実装出来る
freee vs 個人事業主向け自作帳簿アプリ:正直な機能比較

ここで正直に言っておきます。
freeeの方が圧倒的に高機能です。
比較してみると、その差は歴然。
freeeの強み
- 電子申告対応:e-Taxまで一気通貫
- 自動仕訳:銀行・クレカ連携で入力作業ほぼゼロ
- 豊富なレポート:キャッシュフロー、損益推移など
- 充実サポート:チャット・電話・ヘルプセンター完備
- 税制改正対応:インボイス制度とかも自動対応
自作アプリの現実
- 手入力必須
- 電子申告は別途必要
- 複雑な税務処理は対応不可
- サポートはClaude頼み
じゃあなぜ自作アプリを推すのか?
駆け出し個人事業主には「過剰スペック問題」があるからです。
月商10万、取引10件程度の人に、年24,000円の高機能ソフトって必要ですか?
しかも、自動化しすぎると経理の基本が身につかない。
freeeが便利すぎて、「なぜこの仕訳になるの?」「この勘定科目で合ってる?」みたいな基本的な疑問を持たなくなっちゃう。
段階的成長論
- 駆け出し(月商50万未満)→基本を手で覚える
- 成長期(月商50万以上)→freee導入で効率化
この方が、長期的には経営力つくと思うんですよね。
月額2,000円 vs 月額3,000円:でも圧倒的にお得な理由
コスト比較
- freee:月2,000円(年24,000円)
- Claude Pro:月3,000円(年36,000円)
「あれ、Claude Proの方が高いじゃん」
そう思うでしょ?でも、これ使い道の範囲が全然違うんです。
freeeでできること
- 帳簿作成
- 確定申告書作成
- 請求書作成
- (帳簿関連のみ)
Claude Proでできること
- 帳簿アプリ作成(今回実証済み)
- 契約書チェック・作成
- 提案書・企画書作成
- マーケティング戦略相談
- Webサイト制作
- SNS投稿文作成
- メール返信サポート
- 業務改善アイデア出し
- 法務相談
- 経営相談
- プログラミング学習
- その他、人生相談から恋愛相談でもなんでも(笑)
つまり、1,000円プラスで万能ツールになるわけです。
実際のRoom8利用者の声 「契約書のチェックをClaude Proでやったら、弁護士費用5万円浮いた」 「提案書作成の時間が1/3になった」 「Webサイトの修正、業者頼まず自分でできるようになった」
駆け出し起業家にとって、Claude Pro一つで何役もこなせるのって、めちゃくちゃコスパいいと思いません?
freeeは帳簿専用。Claude Proは事業全般のパートナー。
どっちがお得か、答えは明白ですよね。
この無料帳簿アプリをおすすめしたい人・しない人
おすすめする人
月商50万円以下の駆け出し個人事業主 取引件数が月10-20件程度なら、このアプリで十分対応できます。むしろ手入力で経理の基本が身につく。
経理の基本をちゃんと理解したい人 freeeの自動化に頼らず、「なぜこの仕訳なのか?」を考えながら帳簿をつけたい人。簿記の勉強にもなります。
とにかくコストを抑えたい人 年24,000円の会計ソフト代が重い、という駆け出し起業家。Claude Proなら他の用途でも使い回せるのでコスパ◎。
年1回まとめて処理する人 確定申告前に1年分をまとめて入力するタイプなら、データ保存問題も関係なし。年1回のために月額料金払うの、もったいないでしょ?
おすすめしない人
月商100万円超えの事業者 取引件数が多すぎて手入力は現実的じゃない。素直にfreee使った方がいいです。
電子申告必須の人 e-Tax直結じゃないと困る人は、freeeなど正規の会計ソフトを。
ITが苦手な人 ブラウザ操作やCSVエクスポートが「よくわからない」レベルの人には、サポート充実のfreeeの方が安心。
完璧主義の人 「データが消えるかも」「機能が限定的」という不安に耐えられない人は、正規ソフトをどうぞ。
結論:売上が安定したらfreee移行すればOK
このアプリは「つなぎ」として考えるのがベスト。事業が軌道に乗って、月商50万を超えたらfreeeに移行する。
段階的にツールをレベルアップしていくのが、賢い起業家の選択だと思います。
まとめ:AIで変わる「会計ソフト選び」の新常識
今回、Claude Proで帳簿アプリを作ってみて改めて思ったのは、AIの登場で「ツール選択の考え方」が根本的に変わったということです。
従来の発想:「○○用のソフトを買う」 新しい発想:「AIで○○を作る」
段階的ツール選択のススメ
駆け出し期(月商50万未満) → 今回の自作アプリで基本習得 + コスト削減
成長期(月商50万以上) → freee導入で業務効率化
拡大期(月商500万以上) → 税理士 + 高機能会計ソフト
この段階論、すごく合理的だと思うんですよね。
本格運用したければ、freeeを超えることも可能
今回は5分で作った簡易版ですが、本気でやるなら:
- 銀行API連携で自動取引取得
- AI活用で自動仕訳(しかもClaude Proで学習済み)
- e-Tax API連携で電子申告対応
- クラウドDB + モバイルアプリ化
- 領収書OCR読み取り機能
などなど、freeeと同等かそれ以上の機能も実装できます。
むしろ、Claude Proの自然言語処理能力を使えば、「契約書から自動で仕訳提案」とか「メール文面から経費判定」みたいな、freeeにはない機能も作れそう。
でも、駆け出しには今回レベルで十分。
「高機能会計ソフトじゃなきゃダメ」という思い込みを捨てよう
freee、弥生、マネーフォワード…確かに優秀な会計ソフトはたくさんあります。
でも、「経理をするには会計ソフトを使うべき」という固定観念、そろそろ見直しませんか?
選択肢は他にもある。特に、生成AIを使える時代なら、自分にピッタリの道具を作ることも可能です。
月商10万の人が年24,000円の会計ソフト代を払い続けるより、Claude Pro活用で経費削減 + 他業務にも応用する方が、よっぽど賢い選択だと思うんですよね。
Claude Pro使って帳簿管理してみたい人は、ぜひ試してみてください。 → https://claude.ai/public/artifacts/95312b0d-7f06-41cf-a30e-54a447e84c0d
質問があれば、Room8で相談に乗りますよ。