Claude Code vs Codex CLI vs Gemini CLI 徹底比較|2025年AI開発ツール選び方ガイド

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概要
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Claude Codeは性能が最も高いがコストが高く、Codex CLIはコスパが良く、Gemini CLIは最新情報に強く、ChatGPT CLIはカスタマイズ性に優れ、Grok CLIは実験向けであり
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2025年は「AI CLI元年」。Claude Code(SWE-bench 72.7%)、OpenAI Codex CLI(69.1%)、Gemini CLI、ChatGPT CLI、Grok CLIの5大ツールが出揃った。性能最強はClaude Codeだが月$300の高コスト。コスパならCodex CLIが鉄板、最新情報重視ならGemini CLI、カスタマイズ重視ならChatGPT CLI、実験派にはGrok CLIがオススメ。ただし「AIに丸投げ」は禁物。基本的なプログラミング知識なしに使っても高級コピペツール止まり。現実解は用途別使い分け。春日井Room8で実際に全ツール検証した現場目線のリアル比較レポート。


こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!最近は地元の中小企業から「AIでプログラミング自動化したい」という相談が激増してるんですが、「Excel関数もまともに書けないのにCLIって何ですか?」レベルの相談が8割という現実に毎日ツッコミを入れてます。

そんな中、2025年は間違いなく「AI CLI元年」と呼べるほど各社が本格的なコマンドラインツールを投入してきました。Claude CodeOpenAI Codex CLIGemini CLI、そしてChatGPT CLI(サードパーティ)の4強が出揃って、まさに戦国時代。

「どれを選べばいいの?」という質問を今月だけで15回は聞かれたので、僕が実際に4つ全部使い倒した結果をお伝えします。ただし先に言っておくと、「AIが全部やってくれる魔法のツール」を期待してる人は期待値下げてから読んでください。結局、基本的なプログラミング知識がない人が使っても「高級な検索エンジン」以上にはなりませんから。

特に面白いのが、各社のアプローチがまったく違うこと。Anthropicは「高性能だけど高コスト」路線、OpenAIは「オープンソースで囲い込み」戦略、Googleは「検索連携で差別化」、コミュニティ系は「何でも対応の万能型」という具合に、完全に住み分けが見えてきてます。

今日は各ツールのリアルな使い勝手コストパフォーマンス、そして「結局どれがオススメ?」という現場目線での結論までお話しします。

2025年CLI戦国時代の勢力図

Claude Code – Anthropicの高性能エース

まず最初に断言しておくと、性能だけなら Claude Code が圧勝です。SWE-bench Verified72.7%という化け物スコアを叩き出してるのは伊達じゃない。

2025年2月24日にリリースされたこのツール、使ってみると「あ、これマジでプログラマー要らなくなるかも」って思わせる完成度。特に大規模なコードベースを一発で理解して、複数ファイルにまたがるリファクタリングを自動でやってくれる能力は正直ヤバい。

ただし問題はコスト。入力トークン$3、出力トークン$15という価格設定で、僕が試した限り1日$6〜12はかかる。本気で使い倒すと$40-50/日もザラ。「高性能だけど財布に優しくない」典型例ですね。

インストールは簡単:

npm install -g @anthropic-ai/claude-code
cd your-project
claude

OpenAI Codex CLI – オープンソース戦略の野心作

2025年4月15日、OpenAIが「完全オープンソース」で投入してきたのがこれ。Apache 2.0ライセンスで、しかも$100万のAPI助成金制度まで用意してる戦略の巧妙さには脱帽。

性能はSWE-bench Verified 69.1%とClaude Codeには劣るものの、コスト効率は抜群。中規模の変更でも$3-4程度で済むし、何よりカスタマイズ自由度が高い。

面白いのが3段階の自動化レベル

  • Suggest: 提案のみ(安全)
  • Auto Edit: ファイル変更は自動、コマンド実行は確認
  • Full Auto: 全部お任せ(危険だけど便利)

インストールと認証:

npm install -g @openai/codex
export OPENAI_API_KEY="your-api-key"
codex

オープンソースで囲い込み」というOpenAIの戦略が透けて見えますが、開発者にとっては美味しい話。特にRust版への移行も進んでて、パフォーマンス向上も期待できます。

Gemini CLI – Googleの検索連携エース

2025年10月頃にGoogleが投入してきたのがこれ。最大の武器は100万トークンという化け物級のコンテキストウィンドウと、Google検索との連携

「検索で勝負」というGoogleらしい戦略で、リアルタイム情報取得が必要な開発案件では圧倒的に有利。「最新のReactのベストプラクティスを調べながらコード生成」みたいなことが普通にできる。

面白いのが認証方法が3パターンもあること:

  • Googleアカウント認証(無料枠: 60リクエスト/分)
  • Gemini API Key(100リクエスト/日無料)
  • Vertex AI API Key(企業向け)

インストールは2通り:

# Node.js経由
npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli
# Homebrew
brew tap google-gemini/tap && brew install gemini-cli

ただし、日本語での細かいニュアンスはまだ他社に劣る印象。英語圏の開発者なら文句なしですが、日本の現場では「翻訳っぽさ」が気になる場面も。

サードパーティ勢の意外な健闘

ChatGPT CLI – コミュニティ製の万能ツール

公式ツールに対して、コミュニティが本気出すとこうなるという見本がこれ。kardolusという開発者が作ったChatGPT CLIは、正直言って公式より使い勝手がいい場面も多い。

最大の強みはマルチプロバイダー対応。OpenAI、Azure、Perplexity、Llamaまで、複数のAIを使い分けできるのは公式ツールにはない魅力。「コストの安いモデルで下書き→高性能モデルで仕上げ」みたいな使い方が普通にできる。

機能の豊富さも異常レベル:

  • ストリーミングモード: リアルタイム対話
  • スレッド管理: 会話コンテキストの個別管理
  • メディア対応: 画像、音声、動画処理
  • プロンプトファイル: 再利用可能なプロンプト管理

インストールは複数パターン:

# Homebrew(macOS)
brew tap kardolus/chatgpt-cli && brew install chatgpt-cli
# 直接ダウンロード
curl -L -o chatgpt https://github.com/kardolus/chatgpt-cli/releases/latest/download/chatgpt-darwin-arm64
chmod +x chatgpt && sudo mv chatgpt /usr/local/bin/

完全無料で使えるのに、機能は公式以上。「コミュニティパワー恐るべし」を体現したツール。

Grok CLI – xAI活用の新星

最後に紹介するのが、superagent-aiが開発したGrok CLI。xAIのGrok APIを活用したツールで、2025年7月に突如現れて話題になってる。

特徴は会話型インターフェースに特化してること。他のツールが「コマンド実行」重視なのに対し、これは「自然な対話でファイル操作」ができる設計。

主な機能:

  • スマートファイル操作: AIが自動でツール選択
  • Bash統合: シェルコマンドを自然言語で実行
  • カスタム指示: プロジェクト固有のルール設定
  • ヘッドレスモード: スクリプト組み込み対応

インストール:

npm install -g @vibe-kit/grok-cli
export GROK_API_KEY=your_api_key_here
grok

まだ新しいツールなので安定性は未知数ですが、「対話重視のアプローチ」は他にない魅力。Grok-4のネイティブツール統合を活かした独特な使用感があります。

実力診断:ベンチマークと現場感覚

数字で見る性能差

まず客観的データから。SWE-bench Verified(ソフトウェアエンジニアリングタスクの精度測定)での結果:

  • Claude Code: 72.7% 🥇(圧倒的1位)
  • OpenAI Codex CLI: 69.1% 🥈(健闘の2位)
  • Gemini CLI: データ不明(Google非公開)
  • ChatGPT CLI: プロバイダー依存(OpenAI使用時は69.1%相当)
  • Grok CLI: データ不明(新しすぎて未測定)

3.6ポイント差って聞くと小さく感じるかもしれませんが、実際の開発現場では「リファクタリング一発成功 vs 3回修正が必要」くらいの体感差があります。

コストパフォーマンス比較

これが一番現実的な判断基準。1日あたりの想定コスト:

  • Claude Code: $6〜12(ヘビー利用で$40-50)💸💸💸
  • OpenAI Codex CLI: $3〜5(中規模変更)💸💸
  • Gemini CLI: 無料枠あり→有料移行💸
  • ChatGPT CLI: プロバイダー次第💸〜💸💸💸
  • Grok CLI: Grok API料金💸💸

スタートアップあるある:「Claude Code使いたいけど、月$300は痛い…」で結局Codex CLIに落ち着くパターン。

実際の使用感レポート

僕が1ヶ月使い倒したリアルな感想

Claude Codeは「天才だけどプライド高い先輩」。完璧な答えをくれるけど、簡単な質問でも全力回答してコストがかさむ。大規模リファクタリングでは神レベル。

Codex CLIは「優秀な後輩」。コスパ良くて素直に従うけど、複雑な依存関係は時々見落とす。日常使いには最適。

Gemini CLIは「博識な図書館司書」。最新情報込みで答えてくれるのは便利だけど、たまに「それ検索結果そのまま貼っただけでしょ?」感がある。

ChatGPT CLIは「何でも屋の便利屋」。機能豊富で痒い所に手が届くけど、設定項目が多すぎて最適化に時間かかる。

Grok CLIは「新人の期待株」。対話感は良いけど、まだ荒削り。今後の成長に期待。

用途別「これ選んどけ」ガイド

🏢 エンタープライズ開発者(予算潤沢)

推奨: Claude Code一択

品質 > コスト」なら迷う必要なし。月$500程度のAPI代なんて、バグ1個減らせば元取れる計算。特に以下の人は絶対これ:

  • レガシーコード触る機会が多い
  • 複数チームにまたがる大規模リファクタリング担当
  • 「AI使って失敗したら責任問題」な立場

実際、某大手SIerの部長さんが「Claude Codeで工数30%削減できた」って報告してくれました。

💡 スタートアップ・個人開発者(コスト最重要)

推奨: OpenAI Codex CLI

$100万API助成金の存在がデカい。オープンソースプロジェクトなら申請一択。そうじゃなくても、日常的なコード生成程度なら月$50以下で収まります。

ただし「Full Auto」モードは本当に危険。僕も一度、大事なファイルを勝手に上書きされて冷や汗かきました。Suggestモードから慣れることを強く推奨。

🌐 最新技術キャッチアップ重視

推奨: Gemini CLI

React 19の新機能使ったサンプル作って」みたいなリクエストには最強。Google検索連携で、リアルタイム情報を加味したコード生成してくれます。

ただし、日本語ドキュメントが少ないフレームワークだと、たまに英語圏前提の回答になるのが難点。

🔧 カスタマイズ・複数AI使い分け派

推奨: ChatGPT CLI

朝はGPT-4で企画、昼はClaude Sonnetでコード、夜はPerplexityで調査」みたいな使い分けができるのはこれだけ。設定ファイルいじるのが苦じゃない人には最高のツール。

プロンプトファイル機能で、チーム共通のコーディング規約をAIに覚えさせられるのも地味に便利。

🚀 新しいもの好き・実験派

推奨: Grok CLI

対話型アプローチが他と全然違うので、新鮮な体験ができます。「ファイル作って」じゃなくて「このアイデアを形にしたいんだけど、どうしよう?」みたいな相談から始められる。

ただしまだβ版感が強いので、本格運用は様子見推奨。

FAQ

Claude Codeの特徴とコストはどのくらいですか? Claude Codeは高性能でSWE-bench Verifiedで72.7%のスコアを持ち、大規模なコードベースの理解やリファクタリングが得意です。ただし、コストが高く、1日あたり$6〜12、ヘビー利用で$40-50かかることもあります。
OpenAI Codex CLIの利点は何ですか? OpenAI Codex CLIはオープンソースで、Apache 2.0ライセンスを採用しています。性能はClaude Codeに劣るものの、コスト効率が良く、カスタマイズの自由度が高いです。また、$100万のAPI助成金制度もあり、開発者にとっては魅力的です。
Gemini CLIの強みは何ですか? Gemini CLIはGoogleの検索連携が最大の強みで、リアルタイム情報取得が必要な開発案件において有利です。100万トークンのコンテキストウィンドウを持ち、最新情報を加味したコード生成が可能です。
ChatGPT CLIの特徴は何ですか? ChatGPT CLIはコミュニティ製で、マルチプロバイダー対応が特徴です。OpenAI、Azure、Perplexity、Llamaなど、複数のAIを使い分けることができ、ストリーミングモードやスレッド管理など、豊富な機能を持っています。
Grok CLIとはどのようなツールですか? Grok CLIはsuperagent-aiが開発したツールで、対話型インターフェースに特化しています。自然な対話でファイル操作ができ、スマートファイル操作やBash統合などの機能を持っています。
各ツールのコストパフォーマンスはどうですか? Claude Codeは高性能だが高コスト。OpenAI Codex CLIはコスパが良く、$3〜5で利用可能。Gemini CLIは無料枠があり、ChatGPT CLIはプロバイダー次第でコストが変動。Grok CLIはGrok APIの料金がかかります。

まとめ:2025年CLI戦国時代の勝者は?

結論から言うと、「これが最強」という単一解はないというのが現実です。各ツールとも明確に住み分けができてて、用途次第で最適解が変わります。

性能重視ならClaude Codeが頭一つ抜けてるのは間違いない。SWE-bench 72.7%は伊達じゃないし、大規模コードベースの理解力は本当にヤバい。ただし財布への攻撃力も最強クラス。

コスパ重視ならOpenAI Codex CLIが鉄板。オープンソース戦略とAPI助成金で、個人開発者にとっては神ツール。ただし複雑なタスクでは「もう一歩」感がある。

最新情報重視ならGemini CLIの検索連携は唯一無二。ただし日本語での細かいニュアンスはまだ発展途上。

柔軟性重視ならChatGPT CLIのマルチプロバイダー対応が最強。設定の手間を惜しまない人には最高の相棒。

実験精神旺盛ならGrok CLIの対話アプローチが新鮮。ただしまだ荒削りなので、本格導入は時期尚早。

個人的には「用途別に使い分け」が現実解。僕も実際、大規模リファクタリングはClaude Code、日常コーディングはCodex CLI、最新技術調査はGemini CLIって感じで使い分けてます。

最後にひとつ。これらのツールは「AIに丸投げ」するためのものじゃないということ。基本的なプログラミング知識がない人が使っても、高級なコピペツール以上にはなりません。AIはあくまで「優秀なペアプログラミング相手」として付き合うのが正解です。

2025年はまさに「AI CLI元年」。来年にはさらに進化したツールが出てくるでしょうが、今の4つ(+1つ)を押さえておけば、しばらくは開発効率で困ることはないはず。

みなさんもRoom8に遊びに来た時は、CLI談義しましょう!


この記事で紹介したツールの最新情報は各公式サイトでご確認ください:

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

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