こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
最近は春日井や名古屋を中心に、生成AIを活用した業務効率化の相談が急増していて──
僕自身、「AIをどう使うか」ではなく、「AIとどう共存していくか」という視点の重要性を感じています。
そんな中で、OpenAIのサム・アルトマンが語った「AIの未来」が非常に示唆に富んでいたので、
今日はその内容を噛み砕いてお届けします。
中でも個人的に刺さったのが、この言葉:
「ChatGPTは若者にとって“OS”になりつつある」
いや、それってもはやGoogleの代替とか、人生相談ツールとか、
そういうレベルじゃなくて、“中心軸”になってきてるってことですよ?
──そりゃビビりますよね。
この話、ふわっと聞き流すには惜しすぎるので、
このブログでは「その発言が語られた背景」や「彼らがどこへ向かっているのか」まで含めて、
ChatGPTを本質的に活かすための視点としてお伝えしていきます。
📺 この記事の元になっているインタビュー動画はこちら(英語)
ChatGPTは“OS化”する──AIが業務の中核になる未来はすでに始まっている
先日、OpenAIのサム・アルトマンがインタビューでこう語っていました。
「若者はChatGPTをオペレーティングシステム(OS)のように使っている」
この言葉、最初は「いやいや、さすがにそこまで行ってないでしょ」と思ったんです。
実際、日本ではまだ「ちょっと便利なツール」くらいの認識が主流ですし、
若い世代の方が馴染みやすいとはいえ、全員が“OSのように使っている”わけではない。
でも、ふと自分を振り返ってみたら──
僕自身、もうほぼすべての業務をAIを中心に動かしてるんですよね。
- ブログの構成も、資料も、契約まわりもAIと一緒に組み立てる
- Googleフォーム→Stripe→契約書類まで連動させて自動化したり
- そもそもChatGPTは初期の頃からずっと有料課金して使ってきた
最近では、処理のコードを書くのではなく
「処理そのものをAIに丸ごと任せる」未来が本当に見えてきています。
プライベートでも同じです。
- ニュースを見て気になったらとりあえずGPTに聞く
- 哲学っぽいことも、人生の選択もAIと壁打ちする
- メモ、議事録、情報整理、思考の整理、すべてAIと一緒
気づけば、AIが“中心にいる”生活になってました。
アルトマンの言葉は、確かに「若者の使い方」についての話でしたが、
僕にとってはむしろ“これから全員が向かう構造”を象徴しているように思えたんです。
個人のリテラシーや好みを超えて、機能的に、社会的に、AIはOSになっていく。
たとえば:
- 「Apple Intelligence」が登場し、
- ChatGPTがiOSやmacOSに統合され始め、
- 各社のAIも連携前提のAPIを備え始めている
いずれOpenAI OSみたいなものが出ても不思議じゃない。
つまり、こういうことです。
僕らはすでに、“OS的にAIを使う世界”の入口に立ってる。
それは若者だけじゃないし、ITに強い人だけでもない。
構造的に、社会全体がその方向へ向かっている。
そう考えると、今AIを「ちょっと便利なツール」として見ている人たちも、
いずれ気づけば、AIが生活の中核に“常駐”している未来に出会うはずです。
OpenAI社内のChatGPT活用法と、僕が実践する“業務処理の自動化”という次のステージ

アルトマンはこのインタビューの中で、
「ChatGPTはOpenAI社内でも、かなりの量のコードを書いている」と言っていました。
「コードの“行数”ではなく、重要なところを任せている」
これってつまり、「ただの便利ツール」ではなく、実務の中核を担わせてるという話ですよね。
でも、これを聞いたとき僕はちょっと違う視点で思ったんです。
コードじゃなくて、処理自体をAIに任せられる未来の方がヤバくない?って。
実際、うちではすでにちょっとそれに近いことをしていて、
たとえばRoom8の「Googleフォーム→Stripeの自動請求処理」なんかは、
GASで条件分岐を書いてるんじゃなく、AIにプラン判定をさせてるんですよ。
つまり、「入力Aだったら処理Bを実行する」っていう従来のif文ロジックじゃなくて、
「この人の回答を見て、適切なプランを判定して、それに応じて請求しておいて」
って、処理の判断ごとAIに委ねてるわけです。
これはもう、「アプリを作る」ではなく「アプリの仕事をさせる」に近い。
現時点ではまだ、GASやAPIを介してやってますけど、
おそらく近いうちにこう言うだけで済む時代が来ると思ってます。
「5分おきにスプレッドシートを確認して、
入会者がいたらその人に合う形で請求送っておいて」
「あと、明日中に来るはずの請求漏れもチェックして、まとめてメールしておいて」
コードもUIもいらない。ただ指示するだけ。
そうなると、AIは「ツール」ではなく、もはや「OS」ですよね。
Altmanが「重要なコードを任せてる」と言ってたけど、
僕はもう少し先の段階──「業務そのものをAIが処理する世界」がすぐそこに来ていると感じてます。
それが実現したとき、
僕らの仕事の設計そのものが変わる。
働き方のOSが、人間からAIに移行する──
そんな時代が、もうすぐそこまで来てると思います。
戦略は「逆算」じゃない──変化に食われないために“今”をやる

サム・アルトマンはこう言いました。
「最終目標から逆算するような壮大な戦略って、意外とうまくいかない」
この言葉、いわゆる“戦略思考”を真面目にやってきた人ほど意外に感じるかもしれません。
でも僕はこの発言、すごく納得できたんですよね。
もちろん、僕も「なんとなくの方向性」くらいはざっくり決めます。
でも、その中身やアプローチはどんどん変わっていく前提なんです。
というのも──AIの進化が早すぎる。
去年までのやり方が、今年にはもう古くなってたりする。
たとえば、ChatGPTが出た初期って「プロンプト命」みたいな空気があったじゃないですか。
「プロンプトエンジニアになれ!」とか、「AI時代に生き残れるのはプロンプトを使いこなせる者だけ!」みたいな。
でも、今はどうですか?
AIが賢くなるにつれて、プロンプトの重要性そのものがどんどん薄れてきてる。
・少々雑に指示しても、AIが補完してくれる
・自然言語でそのまま話す方がスムーズ
・会話や文脈を継続的に理解できるようになってきている
つまり、“スキル”としてのプロンプトが終わる未来が、もう見え始めてる。
だから、僕はこう思うんです。
「変化に食われたくなかったら、“今”動け」
どんなに完璧な戦略を立てても、AIの進化一発で崩れるかもしれない。
想像すらしなかったアップデートが、明日やってくるかもしれない。
だったら、未来を読み切ろうとするんじゃなくて、
今この瞬間にできる一歩を踏み出しておくことの方が、よっぽど合理的。
この考え方、キャリア論で言うところの「計画的偶発性理論」にすごく近い。
ざっくりと方向性は持ちながらも、
チャンスが来たら即反応して、柔軟に軌道修正する。
ChatGPTだって、最初はちょっとした遊びだったのが、
今では僕の業務や生活の“中心”になってますし。
逆算で見える未来より、変化に応じて生まれる未来の方がはるかに面白い。
だから僕は、戦略より行動。
未来を読むより、“今”を動かしてます。
まとめ:AIはOSになる──もう始めている人が、いる
OpenAIのサム・アルトマンは、
「若者はChatGPTをOSのように使っている」と言いました。
たしかに、今の日本ではまだそこまで来ていないかもしれません。
でも──
確実に、もう始まっている人たちがいます。
・AIに相談し、
・AIに任せ、
・AIと共に動いている人たち。
それは「若者」や「天才」ではなく、
“今の課題”に素直に反応して、手を動かしてきた人たちです。
僕自身、気づけばAIが生活と仕事の“中心”に入り込んでいました。
コードを書かせるだけじゃない。
処理そのものを任せて、仕事の流れごとAIに溶け込ませていく。
そんなふうに、人とAIが一緒に動く世界は、もう現実に始まっています。
変化が早い今だからこそ、逆算より即応。
1年後には今の常識が全部ひっくり返ってるかもしれない。
でもそれでいいんです。
最初から全部わかっている必要はない。 むしろ、分からないからこそ動く価値がある。
ChatGPTを「OSとして使う未来」──
それは特別な人の話じゃなくて、僕たち一人ひとりが手を伸ばせる場所にあります。
そしてもう、始めている人がいる。
だったら、あなたもそろそろ始めてみませんか?
補足:OpenAIサム・アルトマンが語ったAIの未来(要点まとめ)
今回紹介したインタビューには、他にも多くの重要な発言がありました。
以下に、その中でも特に印象的だったポイントをまとめておきます。
🧠 ChatGPTは“OS”になる
- 若者はChatGPTをオペレーティングシステムのように使っている
- ファイル連携・記憶・相談・日常の意思決定までAIに任せている
🧰 コードを書くAIより、重要な処理を任せるAI
- ChatGPTはOpenAI社内で「重要な部分のコード」を生成している
- 行数ではなく“本質的な部分”にAIを活用している
🏢 組織のあり方もアップデートが必要
- 「大企業は人数ばかり増えて、やることが変わらない」のが一番まずい
- 少人数・高責任で高速に動く組織が、AI時代の正解
🧭 戦略より、目の前のことをやる
- 「最終目標から逆算する戦略」はうまくいかないことが多い
- 状況に合わせて柔軟に進めることの方が、実は成功しやすい
🌐 APIとSDKの未来像
- OpenAIのビジョンは「AIを個人にひもづけた中心的な存在」にすること
- 認証・支払い・データ・対話などを統合する、HTTPレベルの新しいプロトコル構想も示唆
🔮 AIの未来をどう見るか?
- コーディングや処理が中心だったのが、「エージェントが自律的に仕事をこなす時代」へ進んでいる
- 音声・記憶・マルチモーダル化も含めた総合的な“OS的存在”を目指している
全文はこちらのYouTubeインタビューで視聴できます(英語です):
📺 OpenAI’s Sam Altman on Building the ‘Core AI Subscription’ for Your Life