小さな行動から始めるDX実践──中小企業と地域を支えるリアルな足元戦略

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です。
最近はAIを使って中小企業や個人事業のDX支援をしたり、足元の現場で小さな改善を積み上げる仕事をしています。

「地域を盛り上げたいんです!」「インバウンド!」「企業誘致!」
最近、そんな声をよく耳にします。でっかい構想を語る若い人も増えてきた。
熱量があるのは悪いことじゃない。むしろ応援したい。

でも僕はこう思うんですよ。

地域を盛り上げるって、一発でっかい花火を打ち上げればいいってもんじゃない。

Room8だって、でかい予算もなければ、メディアに出てるわけでもない。
でも、地元のフリーランスや小さな事業者たちが、ゆるく繋がれるような場所として、
「ここがあって良かった」って思ってくれる人を、もっともっと増やしていきたい。

僕が目指しているのは、派手な打ち上げじゃなくて、日々に灯る小さな火をコツコツと育てていくこと。
バズは狙わない。むしろ、狙わない方が長く続くって思ってる。

僕が「足元を見て動こう」と言うと、
「それって目標が無いってことですか?」みたいに受け取られることもある。

いやいや、そうじゃないでしょって。
むしろ逆で、上だけ見てる方が“実行計画のない願望”になってること、よくあるんですよ。

起業したてでアドレナリンがドバドバ出てると、でかいこと言いたくなる気持ちもわかる。
でもね、“地域を変える”ってのは、日常を変えることの集合体なんですよ。

上を見るのは自由。でも足元が空っぽな人、多すぎない?

上を見るのは自由。でも足元が空っぽな人、多すぎない?

夢を語る前に、“今どこに立ってるのか”を確認しよう

最近よくあるんですよね。
起業したばっかりで「地域に革命を起こしたい!」とか、
「スタートアップで世界を変えたい!」とか、
とにかく壮大なビジョンを熱く語ってくる人。

いや、言うだけなら自由。応援したくなる気持ちも、ちょっとはある。
でもその後、こっちが聞くのはたったひとつ。

「で、それ今週なにやるの?」

──って聞いた瞬間、99%が黙るんですよ。
壮大な目標のくせに、今週の予定は“空白”ってどういうこと?

「でかい話をする人」あるある

例えばこんな感じ:

  • 「地域のポテンシャルを活かして、観光業を再設計したいんです!」
  • 「企業誘致の枠組みをもっと効率化した方がいいと思うんですよね」
  • 「行政と連携して、持続可能なまちづくりをしたいんです」
  • 「地元のために政治的にも動いていきたい」

うん、かっこいいじゃん。で、“今何やってるの?”

何もないんですよ。

ビジョンがあるのはいい。でも「実行」が無いとただの“でかい声”

誤解のないように言いたい。
でかいことを語るなとは思ってない。

ちゃんと中身があればいいんです。

たとえば「行政と連携して、持続可能なまちづくりをしたい」と言うなら──
その“持続可能なまちづくり”とはどんなビジョンなのか?
何を持続させたいのか?何を変えたいのか?

そのうえで、

  • 行政にプレゼンしに行った
  • 商店街で実験を始めた
  • 街頭で声がけしてフィードバックを集めてる

……みたいな具体的なアクションがあれば、全然見方が変わるんですよ。

実際に“手を動かしていた人”もいる

以前、地域を盛り上げることを本気で考えて、
ある社会的なテーマを軸に活動していたご夫婦がいました。

  • 目標は“壮大”だったけど、行動は“地道”だった
  • 地元の企業を一軒ずつ回って協力を仰ぎ、
  • 自らクラウドファンディングを立ち上げて資金を集め、
  • 実際に地域で企画を実施した

正直、結果としては大成功とは言えなかったかもしれない。
でも、僕はこういう人こそ応援したくなる。

「大きな理想を持ちながら、足元で汗をかく」──その姿勢に価値があるから。

規模を語るのは簡単。でも信用は足元でしか積めない

口で語るのは1秒。
チラシを1枚配るのに、30分かかる。
現場で話を聞くのに、1時間かかる。
でも、その1時間を重ねた人間だけが、長く残る。

足元の活動がないまま、
「ビジョンだけは世界規模」な人間が評価されるのは、プレゼンの場だけ。

リアルの現場じゃ、「結局あの人、何もしないじゃん」で終わる。

僕が見てるのは“足元からの積み上げ”

だから僕はあえて言います。

大きなビジョンを持つのは自由。でも、足元で手を動かしてから語ってくれ。

そのビジョンが本物かどうか、見る人は見てるから。

小さな現場の声にこそ、未来のヒントがある

小さな現場の声にこそ、未来のヒントがある

派手なキャンペーンを打つわけでもない。
メディアに出てるわけでもない。
でも、地元の小さな事業者やフリーランスと日々向き合いながら、
一緒に前に進めないかを考えてきた。

その一つのかたちが、毎日書いているブログです。

AIや中小企業のDX、マーケティングの話など、
「今すぐ使える」「実際に役立った」と言ってもらえるような情報を、
ひとつひとつ言葉にして積み重ねている。

おかげさまで最近は、AI活用の相談や講演の依頼も少しずつ増えてきた。
SNSでバズったわけでも、広告を打ったわけでもない。
地味に、でも確実に、“必要な人に届いている”実感がある。

バズを狙わないのは、狙う価値を感じないから

バズる投稿や、注目を集めるような派手な仕掛け。
それを否定するつもりはないし、向いてる人がやればいいと思ってる。

でも、10人にチラッと見られて終わる情報より、
1人に届いて「やってみようかな」と思ってもらえる言葉の方が、よほど価値があると思ってる。

SNSやメディアって、“ウケるもの”を出す仕組みにはなってるけど、
“残るもの”を育てる仕組みにはなってない。

だから、バズらないことを気にしてない。
むしろ、「バズらないから、ちゃんと届いてる」って思えるぐらいがちょうどいい。

信頼は、足元からしか積めない

やってることは、小さい。
でもその“小ささ”を侮らないでほしい。

ブログだって、一日で何かが起きるわけじゃない。
でも一ヶ月、三ヶ月、半年と続けていくと、
「この人に聞いてみようかな」って思ってもらえるようになる。

地面に根を張る植物は、派手に伸びないけど、折れにくい。

地元の事業者が、一社でも多く、ちゃんと成果を出せるようになること。
春日井で起業して、ちゃんと続いている人が増えていくこと。
地元の企業が、少しずつでも生産性を上げていけること。

そういう積み重ねが、100社、1000社と広がっていく未来こそ、 “まちづくり”の正体なんじゃないかって思ってます。

でっかいことをドンとやるより、
小さな力を日々積んでいくほうが、結果的に地域を強くする。

僕は、そういう方法で関わり続けたいと思ってます。

Room8とAIは、“今ここ”を変える手段

Room8とAIは、“今ここ”を変える手段

誰も見てない場所に、火を灯す

僕がやっていることは、派手な起業支援でもなければ、テック業界で話題になるようなDXコンサルでもない。

春日井という町で、Room8という場所を拠点に、
「中小企業や個人事業の人たちが、少しでも前に進めるようにする」ための支援を続けているだけです。

でも、これがまさに“地域を育てる仕事”だと思っています。


大企業は見ない“下の現場”にこそ価値がある

AIが注目されて、DXという言葉も広がって、
「大手企業向け」「自治体レベル」「一気にスケール」みたいな話があちこちで聞こえてくるようになった。

でも正直言って、そこにいる人たちは、僕が関わりたい相手じゃない。

  • 会計ソフトをやっと導入したばかりの会社
  • パソコンが苦手で、ChatGPTって言葉だけは知ってるという社長
  • 毎日手書きで見積書を書いてるようなフリーランス

そういう人たちこそが、AIの恩恵を一番受けるべきだと思ってる。

でも、誰もちゃんと手を差し伸べてない。
だから僕がやる。それだけです。


僕が持ってるのは、“AI”というツールと、“構造”を見る視点

Room8のメンバーや、相談に来てくれる人の話を聞いていると、
「なんとかしてあげたいな」と思う場面が山ほどある。

だからこそ、AIをただの流行で終わらせたくない。
「便利そう」じゃなくて、「ちゃんと役立った」って言ってもらえるような支援をしたい。

AIは“すごい魔法”じゃない。
でも、“地味な改善”を何百回も繰り返すことは得意だ。

それをちゃんと現場に届けることができれば、
誰も見てない場所に、確実に火を灯せる。

それが積み重なって、地域が静かに強くなっていく。
僕は、それが“まちづくり”の一番リアルなかたちだと思ってます。

まとめ:でかいことを語る前に、まず“今ここ”に火を灯せ

地域を盛り上げるって、何か話題になるでっかい花火を打ち上げることじゃない。
起業家が成功して、地元の企業がちょっとずつ効率化して、誰かの仕事がちょっと楽になって、誰かがちゃんと稼げるようになる。
その積み重ねの先に、静かに強い地域ができていくんだと思います。

僕はそのために、Room8を運営して、毎日ブログを書いて、AIを試して、
中小企業や個人事業の人たちの「困った」に向き合ってる。
それが、僕なりの“まちづくり”です。

でっかいことを語るのも、実はすごく良いことだと思ってる。
ただし、そこに向かって、地道に手を動かす覚悟と計画があるなら。

僕は、一人ひとりの“今ここ”を変えることで、結果として地域を変えていきたい。
そう信じて、今日も小さな火を灯しています。

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

このブログでは、AI・IT・マーケ・補助金 など、起業に役立つ情報を発信していきます。AIを武器にしたい人、ぜひRoom8に遊びに来てください!