こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です。
最近は地元の中小企業やフリーランスから「AIの波に乗り遅れるな」と頼まれて、名古屋・春日井界隈の“AIおじさん”ポジションも確立しつつあります(まあ、勝手に名乗ってるだけですが)。
さて、2025年5月のGoogle I/O。
相変わらずの「俺たちがAIの覇者だ」ムーブ全開で、AI関連だけで100件超のアップデートをぶち込んできました。
その量、情報ダイエット中のIT担当者なら血圧急上昇間違いなし。
ただの新機能祭りかと思いきや、今回のGoogleは“検索から創作、業務まで”まるっとAIに塗り替えようとしてます。
──とはいえ、「Geminiがアップデート」「AIモードで検索が変わる」と言われても、
「で、何がどう便利になるの?自分に関係あるの?」
そんな人が大多数じゃないでしょうか。
僕自身、AI系の新サービスを追ってる割に「また新しいの出たの?…で、何が変わるんだっけ」と自問自答する日々。
でも、今回は笑ってスルーできないレベル。
検索、クリエイティブ、API連携、サブスク戦略…「もう“Googleで完結”できる時代」が来てる。
これ、使う側の人間にとっては「今までのWeb戦略、全部見直し」クラスの衝撃。
ということで、
今回は“Google I/O 2025のAIアップデート”を、
「使う側」の視点で本当に何が変わるのか?
そして「これからのWeb戦略、どこをどう考え直せばいいのか?」を解説していきます。
Google I/O 2025のAIアップデート全体像:結局どこが変わったの?

Google I/O 2025で発表されたAI関連のアップデート、その数なんと100超。
もはや“どこが変わったか”より、“どこが変わってないか”を探す方が早いレベルです。
とはいえ、「全部追いかけてたら普通に仕事にならん」というのが正直な現場感。
とはいえ、今回はとにかく「Google経済圏すべてをAIで包囲する気マンマン」が際立ってます。
主なアップデートのざっくりまとめ
カテゴリ | 主なアップデート | 利用可能時期 |
---|---|---|
Geminiアプリ | クイズ作成、Deep Research、Chrome統合など | 現在または近日中 |
Geminiモデル | 2.5 Pro/Flash性能向上、セキュリティ強化 | 現在または6月初旬 |
AIサブスクリプション | Proは日本で提供中、Ultraは米国限定 | Pro:提供中、Ultra:未定 |
生成AIツール | Veo、Imagen、Flow AI、Music AI Sandbox | 現在または近日中 |
検索・その他 | AI Overviewsは提供中、その他は米国限定 | Overviews:提供中、他:未定 |
※ Google AI Proプランは日本でも月額2,900円で提供中。大学生は2026年7月までの1年間、無料で利用可能です。Ultraプラン(月額$249.99)は米国限定で、日本での提供は未定です。
※ AI Overviewsは、日本でも検索結果に要約が表示される機能として提供中です。
一方で、AI Mode(会話型検索)、Project Astra(自律AIアシスタント)、Android XRグラスなどは、いずれも米国限定またはプロトタイプ段階で、日本での提供時期は未定です。
領域別・何ができるようになった?
- 検索(AIモード)
「とりあえず検索してから考える」時代終了。AIが会話形式で“まとめ”や“比較”までやってくれる世界線へ突入。 - Geminiアプリ&モデル進化
クイズやPDF要約、Chrome連携など、AIが“作業員”から“相談役”へ昇格。調べ物も資料整理もAI任せでOKに。 - 生成AIツール
「バナー画像?動画?とりあえずAIで作れ」な流れ。Veoで動画、Imagenで高品質画像、Flow AIで映像制作まで。 - サブスク戦略
月2万円超の“Ultra”プランから学生向け無料まで、あらゆる層を“Google漬け”にする囲い込み施策。 - Project Astra、XRグラス等
“AIアシスタントが身近に常駐”の未来を小出しにデモ。Googleは次の一手を見せつつも「まだ“買い時”じゃない感」も絶妙に演出。
つまるところ、
Googleは「検索・制作・業務支援ぜんぶAIに流し込んで“囲い込み”」に本気で動いてきた、ということ。
この先、「使う側」の行動も考え方も根底から塗り替わる予感しかありません。
他のAIプラットフォームとGoogleの違いも知りたい方はこちら
GoogleのAIサブスク、何がどう違うの?
Geminiは無料でも使えますが、ProやUltraと比べると“できること”に結構な差があります。
ここで一度、GoogleのAIサブスクリプションをざっくり整理しておきましょう。
プラン | 主な機能 | 日本での提供状況 |
---|---|---|
無料版 | Gemini(無料モデル)、基本的な会話や簡単な要約 | ✅ 提供中(誰でも利用可能) |
Pro | Gemini 2.5 Pro、Deep Research、NotebookLMの上限拡張など | ✅ 月額2,900円(税込)で提供中 |
Ultra | Gemini Ultra、Deep Think、Veo 3(高画質動画生成)、Flow AIなど | ⛔ 米国限定、日本は未提供 |
🤔 選ぶときの目安
- 無料版:とりあえず使ってみたい人向け。検索補助やちょっとした要約には十分。
- Pro:仕事でAIを活用したい人の“実用ライン”。PDFや画像の解析、リサーチ支援にも対応。
- Ultra:動画や音声生成を含む、ガチ業務特化型。今のところ日本では使えないけど、将来的に企業向けとして導入される可能性あり。
※ 日本の大学生は「Proプラン」が1年間無料(2026年7月まで)。
地味に最強な特典なので、学生証を持ってる人は今すぐ申請するべき。
アップデートはすごい。でも、使う側はどう変わるの?

Googleは「検索から制作まで全部AIでやる時代へ突入だ!」と盛り上がってますが、
僕ら事業者やWeb担当者にとっては、冷静にこう思うわけです。
「で、ウチは何を変えたらいいの?」
ここでは、“すごい技術”を“自分ごと”に変えるために、
主なアップデートがどんな影響を持ちうるかを解説していきます。
🧠 検索が「AIモード」になったら何が起こる?
Google検索にAI要約が出るようになったことで、
いわゆる「SEO上位表示してアクセスを集める」戦略は変わります。
今までは「検索結果で1位取れば勝ち」でしたが、
これからは「AIが拾ってくれる内容かどうか」が勝負。
つまり、ただのキーワード詰め込み記事ではなく、
- 独自情報(体験談、失敗談、現場の声)
- 構造化されたわかりやすい文章
- 専門性のある深掘りコンテンツ
がないと、AIにまとめられて終わるというオチ。
🧾 Deep Researchって実際どう役立つ?
PDFや画像を投げて「要点教えて」と言うだけで、
営業資料や論文、契約書の中身をAIがまとめてくれる。
──これは、マジで実務で使えるレベル。
特に中小企業の経営者や、
「全部一人でやってます系フリーランス」には救世主。
「忙しいけど下調べが必要」な状況、
「誰か代わりに読んどいて」と言いたくなる日常、
それ全部AIに丸投げできる時代になりました。
🎨 画像も動画もAIで作る時代に
バナー画像、YouTube用の30秒動画、ECの商品紹介。
昔は「外注で3万円」とかしてたやつが、
AIで5分で生成→修正→完成。
特にVeoやImagenの進化は、
“デザインできない人が作る”ことを前提にしてるので、
「センスがないからできません」が通用しなくなる。
でもこれ、逆に言えば「中途半端な業者が淘汰される」世界。
中小企業や個人事業でも、使いこなすだけで“それっぽく”できてしまう。
🧩 Ultraプランって誰向け?ウチに必要?
月額249.99ドルという金額だけを見ると「無理無理」と思うかもしれませんが、
大事なのは“高いか安いか”じゃなく、“何をやりたいか”。
Ultraは以下のような人向けです:
- 映像制作やPR動画を短納期・高頻度で回したい人
- Geminiを業務フローに組み込みたい開発者・上級ユーザー
- AIによる長時間・複数ステップ処理(Deep ThinkやFlowなど)が必要な人
- ChatGPT Plus+DALL·E+Runway+Dropboxを1つにまとめて置きたい人
逆に、こんな人には不要です:
- 画像・動画はCanvaで十分と思ってる人
- Geminiでチャットと軽いリサーチができればOKな人
- とにかくコストを抑えたい人
- まだAIの使い方が固まってない人
Ultraは“全部入り”ですが、使いこなせなければただの高いサブスクです。
なので、まずはProで試して、足りなくなったらアップグレードするのが正解。
僕が感じたコトは、学生無料はズルい(褒めてる)
結局のところ、
今まで“手作業”だった情報収集や制作が、 “AIに投げて整えてもらう”のが普通になる時代。
それがGoogle I/O 2025が示した未来です。
まとめ|Googleは“全部AI化”に本気。使う側も考え直す時期に来てる
Google I/O 2025のAIアップデートは、単なる新機能の追加じゃありませんでした。
検索・制作・業務支援・開発ツール・サブスクリプション戦略──
もう全部まとめて、「Googleだけで完結するAIワークフロー」を作ろうとしてる。
それに対して、僕ら“使う側”が考えるべきはこうです:
- 今の自分たちの業務で、AIに任せられる部分はどこか?
- Web戦略やコンテンツの構成、AIが拾いやすい形になっているか?
- 無料で十分か?Proが必要か?Ultraまで行く必要があるか?
これからは「AIをどう使うか?」ではなく、
「どこまでAIに任せて、どこに自分たちのリソースを集中させるか?」が問われる時代。
誰でも使えるようになったからこそ、
“使い方の質”が差になる。
Googleの本気がそれを突きつけてきた、そんな2025年の春です。