Claude公式プロンプトガイドを活用してAIに正確な指示を出す方法【ChatGPTにも応用可】

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
最近は、名古屋・春日井エリアの企業さんや個人事業主さん向けに、AIを使った業務改善や資料作成の相談なんかも受けることが増えてきました。

さて、そんな僕のもとに、ある日こんなニュースが飛び込んできました。

Claudeが公式のプロンプトエンジニアリング完全ガイドを公開したらしい──。

ふーん、と思ったあなた。
その反応、ある意味正解。でもある意味、危険信号です。

なぜならこのガイド、Claudeユーザー向けに見えて、Claude使ってない人ほど読んだ方がいい“AIの設計図”みたいな内容なんです。

ChatGPT使ってるのに「なんか微妙なんだよな…」とか、
「プロンプト工夫してるつもりだけど効果が薄い」って人、
その原因の9割、“あなたの書き方”です(ごめんね、事実なので言うしかない)。

実際、AIはちゃんとプロンプト書けばちゃんと働きます。
逆に言えば、書き方が悪いと“無能AI”が完成するだけです。

Claude公式ガイドは、使い慣れてる人でも「ちゃんと体系立てて整理されると、やっぱ違うな…」と思わされる内容です。
※全文は英語ですが、GitHubで公開されていて、GPT使えばちゃんと読めます。
👉 https://github.com/anthropics/prompt-eng-interactive-tutorial

僕も英語は苦手なので、GPTに全文読み込ませて、翻訳と要点抽出をまるっと任せました。
つまりこの記事は、“AIで読む英語”の副産物でもあります。

というわけでこのシリーズでは、このガイドをひとつずつ読み解きながら、
“AIを言い訳にしない人”になるための視点を投げていきます。

第1回はシリーズ全体の“はじまり”として、このガイドがなぜ重要なのか?を整理しつつ、今後の流れを紹介します。

Claudeが“公式”にプロンプト指南した意味とは?

ChatGPTが流行った時、多くの人が「AIってこんなに便利なの!?」と感動しました。
けど、しばらくすると気づくんです。「いや、言うほど賢くないなコレ…」と。

実際、AIは天才でも魔法使いでもなく、“こちらの指示に忠実なただの作業員”です。
つまり、指示(=プロンプト)の質が、そのまま成果に直結する

…ここまでは、多くの人がなんとなく感じてたこと。
でもClaudeのガイドは、そこを「ちゃんと理屈で、構造で、体系として」示してきました。

しかも出してきたのが“Anthropic公式”ってところがポイントです。

Anthropic社って、AI倫理や安全性をすごく重視している会社なんですが、
その彼らが、「AIをちゃんと使いこなすには、プロンプト設計が不可欠だよ」と言い切った。

つまりこれは、
「AIの性能を引き出せないのは、ユーザーの責任ですよ」
という、なかなかに強めのカウンターパンチでもあるわけです。

ぶっちゃけ、ChatGPTやGeminiでも応用できる内容ばかりですが、
「これはClaudeじゃないと出せない視点だな…」と感じるところもあります。

それが何かというと──
「人間に優しく、AIには論理的に」という設計思想。

このあたりは次回以降でたっぷり分解していきますが、
まずはこの“公式ガイドが出た”という出来事そのものが、
「AI活用はスキルであり、誰でも鍛えられる」という新しい常識の始まりだと感じています。

Claude公式ガイドの構成と中身ざっくり

このガイド、全体としては全10章+付録という構成になっています。
1セクションごとのボリュームもほどよく、要点がスパッと書かれていてスルスル読めます。

特に実践派が反応するのは、次のような章構成。

  • 明確で具体的なプロンプトを書く(Chapter 2)
  • AIに“役割”を与える(Chapter 3)
  • データと指示を分けて伝える(Chapter 4)
  • ステップバイステップで考えさせる(Chapter 6)
  • 例を使って伝えるFew-Shot設計(Chapter 7)
  • ハルシネーションを減らすための工夫(Chapter 8)
  • 複雑なプロンプトをどう設計するか(Chapter 9)

……もうこの一覧を見ただけで思ったんですよね。

「あ、これ、僕がいつもやってるやつだ」

そうなんです。
ChatGPTやClaudeを仕事でガンガン使ってる人なら、全部、実践済みの内容なんですよ。

でも、じゃあ価値がないかというと、全然そんなことはない。

むしろ、「いつもやってるけど、無意識だった」ことを、ちゃんと整理して“他人に説明できる形”にしてくれた
それがこのガイドの強さです。

「体系立てて教える」って、実は一番難しいんですよね。
だからこそ、今後このシリーズでは、各章を現場視点で噛み砕きながら紹介していきます。

使うAIはClaudeじゃなくてもOK。
ChatGPTやGeminiでも、まったく同じように使えます。

このシリーズで伝えたいこと

このClaude公式ガイド、タイトルは「プロンプトエンジニアリング」なんて堅い響きですが、
中身はわりと“AIにちゃんと仕事させるための設計力”に尽きます。

で、それってつまり──
「AIを使えるかどうか」じゃなくて、「AIにどう頼むか」の話なんですよね。

たとえば、
「キャッチコピー考えて」だけじゃ足りない。
誰向けに?どんな商品で?どういうトーンで?何文字くらい?他に候補は?
──そこまで聞いて、初めて“まともな提案”が返ってくる。

要するに、AIは使う側の“構造化能力”を試してくる存在なんです。

そしてこのシリーズでは、
その“構造化”のヒントとして、Claudeのガイドを読み解いていきます。

ただ英訳するだけじゃなく、ChatGPTやGeminiでも再現可能な形に落とし込みつつ、
「実務でどう使えるか」「どう伝えると効果的か」まで突っ込んでいきます。

目指すのは、AIに任せて“気持ちいい結果”が返ってくる状態。

そのための“問い方の設計図”を、一緒にアップデートしていきましょう。

まとめ

Claude公式のプロンプトガイドは、「AIをどう使うか?」ではなく、
「AIにどう頼めば、ちゃんと働いてくれるか?」を徹底的に言語化した内容でした。

ツールの違いはあれど、ChatGPTでもGeminiでも、
このガイドで語られている原則はすべて通用します。

特に、僕のようにAIを毎日実務で使い倒している人間にとっては、
「やってたけど言語化してなかったこと」が明確に整理されていて、
“使い手としての思考”をアップデートする良いきっかけになりました。

そして何より、これを読んだからといって突然魔法のプロンプトが手に入るわけではありません。
むしろ逆で、「AIは設計通りにしか動かない」という当たり前の事実が、じわじわと効いてきます。

このシリーズでは、そんな設計の勘所を、章ごとに分解してお届けします。
次回は、いきなり最重要とも言える「明確なプロンプトって何?」というテーマからスタートします。

「なんとなく書いてるけど、伝わってなかったかも…」という人、
ここからが本番です。

このシリーズでは、Claude公式ガイドの全章を読み解きながら、 ChatGPTやGeminiユーザーにも伝わる“プロンプト設計の思考法”をわかりやすく解説していきます。

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

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