こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
「AIを活用したいけど、プログラミングの知識がなくて…」
「ChatGPTに課金したけど、使いこなせていない…」
そんな声を、特に春日井エリアの起業家の方々からよく聞きます。実は僕も同じ悩みを抱えていました。
でも、ついに「これだ!」と思えるAIに出会えました。OpenAIが新たにリリースしたo1です。このAIがどれほど凄いのか、実際に僕が試してみた結果をご紹介します!
なぜo1は画期的なのか?
人間のような思考能力を持つAI
従来のAIとの大きな違いを、簡単な例で説明します。
問題: 「なぞなぞです。蚊が立ち上がる可能性を 完全に否定する虫葉なんだ?」
従来のAI(GPT-4)の回答:
「カトンボ」!
蚊が「立つ」のを「完全にカット」するから「カトンボ」です!
o1の回答:
答えはカタツムリです。
「蚊が立ち上がる可能性を完全に否定する」とは、「蚊が立つ無理」という意味になります。これをつなげると「カタツムリ」となり、家電の名前になります。
まるで人間のように、状況を考慮した回答ができるんです!
驚異的な性能
o1の能力は数字でも証明されています:
- 数学オリンピック予選問題で83%の正解率(従来は1%)
- プログラミングコンテストで上位11%にランクイン
- IQテストで平均120点(人間の上位15%レベル)
実際に試してみた!YouTube分析ツール作成
これまでAPIを使ってYouTubeチャンネルの分析には、ある程度のプログラミングの知識が必要でした。でも、o1なら違います。実際に試してみましょう。
準備するもの
- Googleアカウント(YouTubeチャンネルと紐づいているもの)
- Google Apps Script(無料)
- YouTube Data API(無料)
- ChatGPT Plus(月額20ドル)
手順とコード
以下のコードは、o1に「YouTube data APIを使ってチャンネルデータをスプレッドシートに読み込んで分析ツールを作りたい」と指示を出して指示に従うだけです:
// 認証情報(ご自身の認証情報に置き換えてください)
const CLIENT_ID = 'あなたのクライアントID';
const CLIENT_SECRET = 'あなたのクライアントシークレット';
// スプレッドシートにメニューを追加
function onOpen() {
const ui = SpreadsheetApp.getUi();
ui.createMenu('YouTube分析')
.addItem('チャンネルデータを取得', 'getChannelData')
.addToUi();
}
// チャンネルデータを取得する関数
function getChannelData() {
const service = getOAuthService();
if (!service.hasAccess()) {
const authorizationUrl = service.getAuthorizationUrl();
const template = HtmlService.createTemplate(
'<a href="<?= authorizationUrl ?>" target="_blank">認証ページを開く</a>. ' +
'認証が完了したら、このウィンドウを閉じてください。'
);
template.authorizationUrl = authorizationUrl;
const page = template.evaluate();
SpreadsheetApp.getUi().showModalDialog(page, '認証が必要です');
return;
}
try {
const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
let sheet = ss.getSheetByName('チャンネルデータ');
if (!sheet) {
sheet = ss.insertSheet('チャンネルデータ');
}
// チャンネル情報の取得
const channelResponse = UrlFetchApp.fetch('https://www.googleapis.com/youtube/v3/channels?part=snippet,statistics,contentDetails&mine=true', {
headers: {
Authorization: 'Bearer ' + service.getAccessToken()
}
});
const channelData = JSON.parse(channelResponse.getContentText());
const channel = channelData.items[0];
// ヘッダー行を設定
const headers = [
'チャンネル名',
'登録者数',
'総再生回数',
'動画本数',
'取得日時'
];
sheet.getRange(1, 1, 1, headers.length).setValues([headers]);
// データを配列に格納
const data = [
channel.snippet.title,
channel.statistics.subscriberCount,
channel.statistics.viewCount,
channel.statistics.videoCount,
new Date().toLocaleString()
];
// データを書き込む
sheet.getRange(2, 1, 1, data.length).setValues([data]);
// セルの幅を自動調整
sheet.autoResizeColumns(1, headers.length);
SpreadsheetApp.getUi().alert('データを取得しました!');
} catch (error) {
console.error(error);
SpreadsheetApp.getUi().alert('エラーが発生しました: ' + error.toString());
}
}
// OAuth2サービスの設定
function getOAuthService() {
return OAuth2.createService('YouTube Data API')
.setAuthorizationBaseUrl('https://accounts.google.com/o/oauth2/auth')
.setTokenUrl('https://oauth2.googleapis.com/token')
.setClientId(CLIENT_ID)
.setClientSecret(CLIENT_SECRET)
.setCallbackFunction('authCallback')
.setPropertyStore(PropertiesService.getUserProperties())
.setScope('https://www.googleapis.com/auth/youtube.readonly');
}
// OAuth認証のコールバック関数
function authCallback(request) {
const service = getOAuthService();
const isAuthorized = service.handleCallback(request);
if (isAuthorized) {
return HtmlService.createHtmlOutput('認証が完了しました。このウィンドウを閉じてください。');
} else {
return HtmlService.createHtmlOutput('認証に失敗しました。');
}
}
途中質問を挟んだりはしますが。最終的にはできます。
このコードで何ができる?
このコードをGoogle Apps Scriptに貼り付けるだけで:
- チャンネル名
- 登録者数
- 総再生回数
- 動画本数
- 取得日時
これらのデータが自動で取得できます!
o1の他の特徴
2種類のモデル
- o1 Preview
- じっくり考えて質の高い回答
- 戦略的な判断が必要な場面に最適
- o1 mini
- Previewの約3倍の処理速度
- 素早い対応が必要な作業に最適
利用条件
- ChatGPT Plus(月額20ドル)または Team プランが必要
- 使用制限あり
- Preview:週50回まで
- mini:1日50回まで
まとめ:o1が変える働き方
今回のYouTube分析ツール作成を通じて、o1の可能性を実感しました。プログラミングの知識がなくても、「やりたいこと」を伝えれば、具体的な実装方法を提案してくれるんです。
特に起業したばかりの方や、新しいことにチャレンジしたい方にとって、心強い味方になるはずです。
AIの活用方法について相談したい方は、ぜひRoom8にお立ち寄りください。皆さんのビジネスに合わせた活用方法を一緒に考えていきましょう!