Mac mini M4の裏蓋、開けたら即死亡。電源ボタンがもげた件について

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!

最近は、名古屋・春日井エリアを中心に、AIを活用した業務効率化の相談なんかも受けてるんですが——
今日はそのへん全部関係ない話です。

M4 Mac mini(256GB)を買ったんです。
ええ、知ってますよ。「256GBなんてエンジニアには足りないでしょ?」って声。
でもね、僕には勝算があったんです。

M4からはSSDが半田付けじゃなくなったらしい。
しかも、AliExpressに換装用SSDがあるという情報もある。

——やるしかないじゃん?

ちなみにこのM4 Mac mini、発売は2024年。
この記事を書いている今は2025年6月なので、もう1年近く経ってます。
だからこそ情報も出揃ってて、YouTubeにはSSD換装の動画もいくつもある。

「なるほど、これはいけるな」と思って、新品のMac miniを開封してそのまま分解。
SSD換装計画、開始。

……そして。

壊しました。(即死)

具体的には、電源ボタンのコネクタをバキッともぎ取りました。

「やっちまった……」と青ざめながらネット検索した先で見つけたのが、ifixitの分解手順。
そこには、こう書いてありました。

⚠️ 電源ボタンケーブルは非常に壊れやすいです!

もっと早く言えよ!!!!(血涙)

というわけで今日は、買ったばかりのMac miniを即分解 → 即破壊 → 外部スイッチで復活した話を
誰かの参考になるような顔をして書いてみたいと思います。

なぜSSD換装をしようと思ったのか(言い訳というより宿命編)

そもそも僕、もともとはずっと自作PC派だったんです。

マザーボード選んで、CPU載せて、メモリ挿して、グリス塗って、ケースに詰め込む。
そういうのが楽しくて、ずっとWindows機を使ってた。

それが2009年頃にMacに乗り換えて。
それでもしばらくは、HDDやメモリの換装は当然のようにやってたし、Fusion Drive化とかもやった。
CPUもたしかにいじった記憶がある。

でも、いつの間にかMacは“いじらせない設計”に変わっていった

SSDもメモリも半田付け、開けるな触るな保証外。
「これはもう完成品なんで、お前の手で汚すな」的なオーラが出てた。

そんな流れの中で登場したのが、M4 Mac mini

SSDが換装可能らしい。
しかも、専用SSDがAliExpressに出回ってる。
YouTubeでは換装動画がサクサク再生されてる。

——もうね、これはやるしかないじゃん。

換装が必要だったんじゃない。
可能であると知った以上、やらないという選択肢がなくなっただけ。

自作野郎としての血が再び騒ぎ出したわけです。

分解から破壊まで(地獄編)

まずは裏蓋を外すところから。
Mac miniの底面カバーは、工具を使って慎重にパカッと外す。
ここはまあ、特に問題なし。

……で、ここからが地獄の入り口だった。

裏蓋を開けると、その裏側に電源ボタンがついてるわけですよ。
で、その電源ボタンはマザーボードとケーブルでつながってる

つまり、蓋を完全に外すにはこのコネクタを抜く必要がある

YouTubeで見た動画では、
「引っ張ればOK」って感じだった。

だから、同じように——そっと、でもしっかり——コネクタを持って引っ張った。

バキッ

……は?

もげた。

え、ちょ、なんで??
コネクタって、引っ張ると外れるもんじゃないの???

筐体側に固定されてるコネクタの受け部分、根元からもげました。

最初の工程で、もう終わった。

パニックでネット検索を始めた僕が、そこで初めて出会ったのがifixit。
彼らは言っていた。

「電源ボタンケーブルは非常に壊れやすいです。このステップはスキップしても問題ありません。」

言うの遅いんだよ。

しかもコメント欄を見たら、全国の同志たちが既に同じ地雷を踏み抜いていた。

“It tore open immediately. DO NOT TRY THIS.”
——「一瞬でブチッといった。やるな、絶対にやるな。」

“Broke mine as well. DON’T DO THIS STEP!!!!!!!!!!!”
——「僕のも壊れた。マジでこの工程はスルーしとけ!!!!!!!」

“another wrecked connector. come on fix it change this step”
——「またひとつ犠牲者が……。ifixitさん、この手順書き直してくれよ……」

——ようこそ、地獄の底へ。

でも、ここで諦めたらただの高級な文鎮
僕はMac miniを電源なしで放置するような男じゃない。

この瞬間から、逆襲の準備が始まった。

外部スイッチで強引に復活(サバイバル編)

壊したのは壊した。
でも、SSD換装そのものはちゃんとやりきったんです。

ネジを丁寧に外し、内部パーツを順番に取り除き、
ようやくたどり着いたSSDスロットに、アリエクで仕入れた換装用SSDを装着。

作業は順調。自作PC時代の経験もフル活用。
全てを元に戻して、裏蓋を装着。

……さて、どうやって起動する?

そう、肝心の裏蓋についてる電源ボタンのコネクタが、もげたまま

そのボタンに繋がっていたケーブルは本体側には残っているけど、
受け口となるパーツが裏蓋ごと消滅。
パーツが小さすぎて復旧は現実的じゃないし、
老眼の僕にはもう何が何だか見えない。

ここで「諦める」という選択肢は当然なくて、
「じゃあ外部スイッチを直結するしかないじゃん」という雑な判断が発動。

——いや、雑に見えるけど理屈は合ってる。
電源ボタンに繋がっていたケーブルにスイッチを繋げば、理論上はこれで起動できるはず。

というわけで、ケーブルの先に物理スイッチを半田付けして、外に引き出す。

見た目はもはやAppleどころか昭和家電レベル。
でも、ポチッと押したら……ちゃんと通電した!

──と思ったのも束の間。

SSDを換装しているため、当然macOSは起動しない。
DFUモードで復元する必要がある。

もう一台のMacを使ってApple ConfiguratorでDFUモードに入り、復元開始。
画面には「復元中…」の文字。心臓バクバク。

……そして突然のエラー落ち。

え、え?まさかこのMac mini、ほんとに死んだ?
復元できなかったら、もうお手上げじゃないのか?

とにかく落ち着け。再度DFUモードへ突入。
再挑戦。ケーブル再接続。Apple Configurator、起動。

そして──復元、完了。

もうね、泣きそうになった。
なんとか生き返った我がMac mini(改)、
外部スイッチで命を吹き返した瞬間だった。

今回の学びと警告(読んでもやる奴はやる)

今回の件で、一つだけ確実に学んだことがある。

Mac miniは、“分解しない人のために設計されている”ということ。

Appleの製品って、もはや「自分でいじるな」が前提なんですよね。
SSDもメモリもハンダ付け、バッテリーも接着、ネジも専用工具。

でもM4 Mac miniに限っては、珍しくSSDが交換可能という“すき間”があった。
そのすき間に、僕は喜んで滑り込み、そして裏蓋をもいだ。

そしてifixit。
彼らは一応、

「このコネクタは非常に壊れやすいです」
って書いてはいるんだけど、読むのが遅かった。

しかもスキップ可能って言われても、動画では外してるし、構造的にも「抜くしかない感」がすごい。

結果として、全国でコネクタを破壊した同志たちのコメントが量産されている。

  • 「一瞬でちぎれた、絶対にやるな」
  • 「僕のも壊れた、このステップ飛ばせ」
  • 「また一人死んだ、いい加減この手順修正してくれ」

まるでAppleによる分解者への罠。そしてifixitによる軽い背中押し

じゃあ教訓として、「みんなはやらないように」って言えばいいかというと……たぶん無理。
やる人は、この記事読んでもやる。

むしろこの記事が背中を押す可能性すらある。

でもせめて言わせてほしい。

やるなら、壊れる前提で。保証も無効。復元も必要。道具も根性も必要。

それでも「やってみたい」って思うなら、
ようこそ。君も今日から裏蓋もげ組だ。

ようこそ2TBへ。
電源ボタンは失っても、ストレージは倍増したのだ。

まとめ(壊して学ぶ愚者の美学)

結局、僕はMac miniを壊した。
買ってすぐ分解して、裏蓋の電源ボタンをもぎ取って、外部スイッチを半田付けして、
DFUでの復元に失敗して、再挑戦して、なんとか立ち上げた。

まともに考えたら、「なにやってんの?」って話だと思う。

でも、僕にとってはこれが“Macを所有する”という体験だった。
スペックシートを見て、ストレージがどうとか、価格がどうとか、そんなのも大事だけど、
実際に分解して、中を見て、自分の手で触って、失敗して、復活させる。

それが僕にとってのリアルだった。

見た目はやや不格好になったけど、ちゃんと動く。
SSDも換装できた。
そして、「裏蓋が死んでもMacは動く」という事実を手に入れた。

もしかしたら将来、Appleがまたハンダ付け式に戻すかもしれない。
そうなったら、このM4 Mac miniは最後の“いじれるMac”だった、なんて言われる日が来るかもしれない。

そのとき、
「僕、その裏蓋、もぎました」
って胸を張って言えるように、この記事を残しておこうと思う。

Mac mini(裏蓋スイッチ断絶モデル)、稼働中。
見た目はアレだが、魂は2TB。起動ボタンはケーブルの先にある。

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

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