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第一印象不合格だった僕にとっての名曲

それはもう30年ほど前になるだろうか。
高校生だった僕は心をウキウキさせながら自転車をこいでいた。
早く家に帰ろう、早く家に帰って・・・・・・

初めて何か物を買った!
初めて買った本、漫画、オーディオ、車。それぞれにそれぞれの思い出がある。
その時のワクワク感、ドキドキ感を覚えているだろうか。

僕には今も鮮明に覚えているものがある。
それは、高校生の僕が初めて買ったCDであった。今振り返ると、なんだか甘酸っぱいような、照れくさいようなちょっと初恋に似たような感じもする。

このCD、買おうかな、どうしようかな、迷うな。でもやっぱりこのバンド大好きだん、よし買おう! そう決心してレコード屋に買いに行った。

売っているかなあ、売っていなかったらどうしよう?
とちょっと不安になりながら店に向かい、CDが並んでいるHの棚をドキドキしながら探した。

あった!やった!これこれ!
見つけた時は、とても嬉しかった。
今僕が手に取ったCDが自分のものになるんだ。

少々緊張気味に、レジに向かったことも覚えている。
買ったCDは大事にかばんにしまい、自転車をぶっ飛ばして家まで帰った。
初めて告白してOKもらったような気分だ。

しかし、最初からこのCDを買おうと思っていたわけではなかった。
このバンドに興味があったわけではなかった。むしろ全く興味がなかく第一印象は不合格であった。

当時はMTVという洋楽を紹介する深夜番組があり、音楽ファンにはとても人気があった。僕も毎週欠かさず見ていて、その番組でバンドの存在を知った。しかし、新作のジャケットを見た時、なんだか暗そうな辛気臭いバンドだなあと感じ、むしろ聴かなくてもいいなと思った。

そのバンドとの関係を大きく変えたのは、ある土曜日の午後のことであった。
昔は高校でも土曜日は授業があった。学校から帰ってきてから、ラジオのFM放送のスイッチを入れたら、このバンドが日本に来日してミニライブをやっているラジオ番組のオンエアが流れていた。

アルバムのジャケットと同じように、どうせ辛気臭い音楽をやるんだろう? と他の番組に変えようとしたが、まあ期待せずに聴くことにした。

番組が始まった。意外と陽気なメンバーじゃんと思った。
曲の演奏が始まった。ん、なんだか変だぞ!
何だこのバンドは? こんな曲を演奏するバンドだったなんて!

彼らはジャケットの印象とは大きく異なりとても陽気に演奏していました。
メンバーどうし、和気あいあいと、お客さんも巻き込みながら一体となって、とても楽しく演奏していました。
聴いているだけでもその楽しさがすごく伝わってきて、あたかも会場にいて一緒に彼らの音楽を楽しんでいる気分になりました。ああこんなバンドってとても素晴らしいなあ、ライブを聴けてよかった、と幸福感に包まれました。辛気臭いと思った自分が恥ずかしくなりました。

この番組を聴いてから、僕はアメリカからやってきたこのバンドのファンになった。
このバンドの虜になってしまったのだ。無性にCDが欲しくなった。

そのバンドの名前は、「The Hooters」ザ・フーターズ。ピチピチのセクシーなお姉ちゃんが接客してくれるアメリカンスタイルのレストランではない。
男性ばかりのバンドであるが、1980年代に僕がその曲を聴いて恋に落ちてしまったアメリカのロックバンドである。

彼らの代表的な曲であるJohnnyB。ヴォーカルの湿っぽい情緒豊か歌い方が、当時の日本人にも人気があった。

そして、アコーディオンとともにとても愉快に演奏するKarla。

ザ・フーターズは、第一印象は良くなかったけれど、その人となりを知ったらとたんに好きになった、そんな恋に似ている。
この30年間、僕の心の中ではザ・フーターズの曲がずっと名曲として存在している。この曲を聴くと当時のことが思い出され、高校時代の心の純粋さも蘇ってくるのである。
ザ・フーターズの曲を聴いて、その当時の僕の心をちょっと覗いてくれると嬉しく思います。

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僕が初めて買ったCDのジャケットです。やっぱりちょっと辛気臭い。
しかし、30年以上たっても、主メンバーである前の二人は当時からほとんど変わっていいことに驚きです。
最後まで読んでくださり有難うございました。

記事を書いた人

たなか あきら
ウェールズ歴史ライター。「歴史が深く素朴で仲間を大切にするウェールズの歴史を知ってもらい」という思いから、ウェールズの歴史を活かしたイベント開催や執筆・講演活動を行っています。
ウェールズに住み歴史を学んだ経験を持ち、モノを売るビジネスマンというキャリアを活かした活動であることも、私の特徴であり強みです。
★執筆、取材のご依頼、お問い合わせは s_takemoto@room8.co.jp まで

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