補助金をもらうと事業が成功しない驚きの真実!必要なのは金ではなかった!

Room8社長の鶴田です。 さて今年も小規模事業持続化補助金の結果が出ましたね。
Facebookを見ていると喜びの声をよく見かけます。
おめでとうございます。

Room8は、普通のコワーキングスペースではなく、起業家支援を行うコワーキングスペースです。
起業家のビジネスモデルの構築からマネタイズまでを支援しており、補助金取得のサポートなどもしております。

Room8でも補助金獲得のお手伝いをさせていただきました。
補助金をもらうということはコスト削減的な効果をもたらすことは事実です。

しかし、あまりうまく行っていない人が多いと感じました。

なぜ補助金の事業がダメになるのか?

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補助金を貰うと確実に悪くなるというわけではありませんが、補助金を貰うことで大切なことが抜け落ちてしまいます。

起業家にとって大切なことは、たった一回だけもらえるお金ではありません。
大切なのはビジネスの構築をすることです。

補助金を通すのは結局テクニック

ウチでもそうですが、持続化補助金はちゃんとポイントを押さえておけば80%通ります。

記事をバズらせるには、バズりやすいネタや、バズりやすい記事の書き方などあったりします。
補助金も同じです。 補助金を通すには、補助金がとりやすいネタがあり通りやすい書き方があります。

そういうテクニックです。

するとどうなるのか、優れたビジネスモデルよりも審査員が喜びそうなネタや通りやすい書き方などテクニックを駆使した申請が通ったりします。
そう言った補助金をビジネスにしている人の所へ相談に行くと、稼げるビジネスモデルを構築するというより 補助金がもらえそうなビジネスモデルを構築したりします。

  • ここの数字を増やした方が見栄えが良くなるとか
  • そこの仕組みはわかりにくいから省こう

みたいな・・・

そんな感じで通した補助金を見ていると、本来は補助金を使ってビジネスを軌道に乗せることが目的なのに、補助金をもらうことが目的となってしまいます。

PDCAが回せない

ビジネスモデルの構築ってそう簡単ではありません。

経験上、ビジネスモデルを構築して一発でうまくいくことは殆どありません。
壁にぶつかり、その都度改善してビジネスモデルを改善していく必要があります。

補助金だとそれができないのです。
色々進めていたら変更した方が良いものも出てきたりすると思います。
しかし、補助金はやることを変更したりすると貰えなくなったりしまします。

ダメなことでも、とりあえずは実行しなくてはいけません。

どうせ補助金だから

僕の所にも補助金の相談をしに来る人がいます。
やっぱり補助金をつかってよいビジネスモデルを構築しようというよりは、いかに補助金をもらうか そればかり考えます。

この弊害は結構大きいと思います。
補助金というのは、何か施策を行うときの費用を国が負担しますという制度です。

自分のお金じゃないので、普段だったら使わないようなことにお金を使ったりします。
本来ならそのお金を使ってビジネスの発展につなげなければいけないのですが、単なる一時的なコスト削減で終わってしまいます。

じゃあ補助金をもらわずに何をしたらいいの?

稼げるビジネスモデルの構築

bsWEB86_notepcdon20150207121313 事業を活性化させるために必要なものはお金ではなくお金を生み出す仕組みです。
要は稼げるビジネスモデルです。 これがないとビジネス以外のところでポンとお金が入ってきても消えてなくなるだけです。

  • あなたのお客さんが誰で
  • あなたがが提供できる事で
  • お客さんのどのような欲求を満たす事ができるのか?
  • そしてそのお客さんにどのように知ってもらうか?

難しいマーケティング用語を使うから難しく感じますが 簡単に言えばこんな感じでしょう。

じゃあ補助金は返したほうがいいの?

補助金は必要ないと言いましたが 補助金が通った人はちゃんと使ってください。 そうしないと税金が無駄になりますから。

つまり必要なのは補助金ではなくマーケティング

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補助金で儲かる人は、補助金をビジネスにしている人たちです。

それ以外は、補助金なんて必要ありません。 ちゃんとお客さんを見てビジネスをしましょう。

結局政治家の人気取りだったりします。

アベノミクスが~ なんて批判するつもりはありません。
自民政権も民主政権も結局はバラマキなので 配る先が違うだけです。

いっそ補助金なんて制度は無くして税金を少しでも下げ、稼ぐことは民間に任せた方が良いと思います。

小泉進次郎氏も「補助金漬けと決別し農業を成長産業に」と言っています。
特に、農業のように継続的に補助金を受けている業態は、苦労し思考錯誤してビジネスモデルを構築するより、一定の価格で買い取ってくれる約束をしてくれた方が楽だから、ビジネスモデルの構築なんてしません。

高度成長期の様に国の予算が豊富な時はそれでもいいかもしれませんが
少子高齢化が進み予算が足りなくなると、補助金に回す余裕がなくなります。

すると補助金で生きてきた農業のような業態は、補助金が削られるたびにどんどん苦しくなる一方です。

今すぐ補助金離れしろとは言いませんが、補助金がもらえているうちから補助金が無くなってもいい様に、ビジネスモデルの構築など行っておいたほうが良いです。

起業家はやっぱりビジネスモデル構築に力を入れましょう。

補助金を受けると、その会社の事業がすべて失敗するは言いませんが、補助金で申請した事業は結構高い確率で失敗してます。
お金を貰うことを目的とし、補助金をもらうためのビジネスモデルを構築し、そもそもそのビジネスを継続させると言う意識がない人も多いので当然といえば当然ですが(汗)

だって、これをやればビジネス成功するだろう!っていうものがあれば、補助金なんか関係なくやってたりする人が多いですし、補助金の時期を待てなかったりします。

そして、結果もともとのビジネスモデルにはあまりプラスにならなかった・・・

となっている人が多いです。

最後に

補助金をうまく活用するポイントは、テストマーケティングです。

補助金関係なく、今までやったことのない新しいビジネスは結構高い確率で失敗します。
そう言ったチャレンジはビジネスには必要です。

そこで、リスクヘッジの一環として補助金を活用するのが良いでしょう。

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

こんにちは、「雑種系」起業アドバイザーの鶴田です。20年以上、様々な分野を渡り歩いてきた経験を活かし、今は春日井市でコワーキングスペース「Room8」を運営しながら、起業家の皆さんのサポートをしています。

私の旅は大学時代に取得した日商簿記1級から始まりました。その後、富士通グループでSEとして6年間働き、ITの世界で幅広い知識を得ました。Windowsから Mac、Linuxまで、様々なシステムを扱えるようになりました。

2014年、「人と人とが繋がる場所を作りたい」という思いから、Room8を立ち上げました。立ち上げから約2年後の2016年には、その取り組みが中日新聞に取り上げられ、地域のケーブルテレビにも何度か出演させていただきました。

ここRoom8では、簿記の知識を活かした財務相談や、IT時代の経験を生かしたパソコン相談など、これまで積み重ねてきた「バラバラな」経験が不思議と一つにつながり始めたんです。

起業家の皆さんの中には、パソコンに詳しくない方も多いんです。基本的な操作方法から便利な使い方、効率的なツールの紹介まで、幅広くサポートしています。実は、私自身がパソコン好きだったことがきっかけでIT業界に転身したんですよ。今でもITへの情熱は冷めず、最新のAI技術も積極的に活用しています。

Webサイト制作事業も手がけ、100社以上のサイトを作成してきました。SEO対策にも力を入れ、以前は「名古屋 コワーキングスペース」で検索1位を獲得したこともあります。数年前には、あるアプリのマーケティングで6ヶ月で2万PVを達成するなど、デジタルマーケティングの分野でも成果を上げてきました。

補助金申請のサポートも行っています。小規模事業者持続化補助金は自身で3回採択されただけでなく、Room8会員のサポートでも15回以上の採択実績があります。以前はIT補助金のIT導入支援事業者としても登録していました。

FP技能検定2級も持っているので、起業家の皆さんの財務面でのアドバイスもできます。「簿記の知識」「ITスキル」「FPの知識」「補助金申請のノウハウ」。かつては「バラバラ」と言われたこれらの組み合わせが、今では起業家の皆さんのサポートに大いに役立っています。

これからも地域に根ざしながら、新しいチャレンジを続けていきたいと思っています。最近のマイブームは人工知能(AI)、特に生成AIです。これも将来、きっと皆さんのお役に立てる日が来るはず。そんな期待を胸に、日々学び続けています。

このブログでは、財務、IT、マーケティング、補助金申請のコツ、そしてAIまで、幅広いテーマについて、私の経験や気づきをお伝えしていきます。「バラバラ」と思えた経験が、実は大きな強みになる。そんな可能性を、皆さんと一緒に探っていけたら嬉しいです。

起業を考えている方、新しいチャレンジを模索している方、ぜひRoom8に足を運んでみてください。きっと、思いもよらない出会いや気づきが待っているはずです。一緒に、この学びの旅を楽しみましょう!