理系の大学院を中退し、フルタイム就労の経験もない自分が23歳で起業して思うこと

どうもこんにちは、ビジネスプロデューサーの大西 隆貴(たかき)です。

8月も終わり、名古屋も(ほんの)少しずつ涼しくなってきましたね。

これから多少は過ごしやすくなるかな?と思いつつも、まだ冷房からは完全には離れられない最近この頃ですね。

気になる今回の内容は

question

さて、前回の記事(リンク先参照)で簡単ながら自己紹介をさせていただきました。

なので、今回の記事では、僕の自己紹介を聞いた方が真っ先に聞きたい(というか、ひと言物申したい)であろうことについて取り上げるところから始めたいと思います。

それは、ズバリ

「就職の経験、しなくて大丈夫なの?
やっぱり一度は就職したほうがいいんじゃない?」

まあ、コレでしょうね()

とりあえず、結論から言います。

「今のところ、何とかなってます」

実際に尋ねられた時も、だいたい僕はこう答えています。

何とかとは言っても、どうしても経験不足などでお付き合いさせていただいている方にご迷惑をおかけしてしまうことは何度かあります。

(それは就職していても変わらないとは思いますが…)

その度にお詫びもしますし、信頼を築くという意味でも苦労していると思います。

ただ僕は、あとはそれが

・会社に雇われ、思うようにいかないことも多いが、それでも給料をいただきながら学び、成長していくのか
・自分のやりたいようにできるが、すべて自分の責任で、迷惑をかければお金も出ないことを覚悟の上で学び、成長していくのか

の違いなんじゃないのか、と思っています。

つまり、「自分はこの道を進むんだ!」という強い決意と、責任を負う覚悟があるのなら、嫌なことなんてやらずに自分のやりたいことができる。

(おそらく)向いていない就職を、わざわざする必要もない。

それが、タイトルにもある通り、僕がこの約2年間、自分で活動し、また様々な方とお会いした上で思っていることです。

その理由は?

why

僕の例も少し交えつつ、「わざわざ正社員として就職しなくてもいい!」と思う理由は、大まかに3つあります。

① そもそも、正社員として就職する「目的」は?

やはり、日本では「大学在学中に就職活動を行い、卒業したら正社員として就職するべきである」という考えはまだまだ根強いですよね。

しかし、いったい何を「目的」としてそうするのでしょうか?

「新卒で就職するものだから」

いやいや、就職したら「目的意識を持って仕事をしなさい」と教育されるはずなのに、その答えはさすがにないですよね?()

「お金を稼がなければいけないから」

確かに、自分で稼いで払うべきもの払うっていうのは至極当然です。

しかし、それなら別にアルバイトでいいんじゃないでしょうか?

「就職しておかないと、社会の常識が分からない」

いや、それは本当にごもっともです。

だから今、僕は苦労しているのでしょう。

しかし、それが絶対に正しいのなら、今ごろ僕は就職しています()

とまあ、よくある「目的」を挙げてみました。

もちろん、別に否定するつもりはさらさらありません。

あとは、自分が何を目的とするのか、そしてそれを実現するための手段として最善なのか、それを考慮して決めればいいんじゃないでしょうか。

ちなみに、僕もお金とか社会勉強とかは考えましたね。

が、いかんせん性格的に、考えの相違から上司の人としょっちゅう衝突することが容易に想像できたので、結局この道にしました。

② そもそも、本当にその方法でしか十分なお金を稼ぐことはできないのか?

先ほどもちらっと出てきましたが、何だかんだ言って仕事する目的のひとつは「お金」です。

生きている以上、多かれ少なかれお金は必要です。

なので、それを補填するべく、どこかからお金を調達する必要はありますよね。

そのために就職するというのは、もっともなお話です。

では、ここでちょっと考えてみましょう。

お金のためだけに就職するのなら、いったいいくらあれば足りるのでしょうか?

これも先ほどと繰り返しになりますが極端な話、それはアルバイトでも事足りませんかね?

あくまで極端な話なのですが、人によってはわざわざフルタイムで拘束されて働くより、アルバイトである程度時間に融通を効かせられるようにした方が、気が楽だと思います。

(ちなみに僕は後者のパターンです)

「いや、足りるわけないでしょ」

なるほど()

それなら、まずは支出の方から見直していけばよいのではないでしょうか。

僕も今の身分になって、いかに自分が贅沢しているのかというのが少しずつ分かるようになってきました。

だいぶ抑え気味になりましたが、その気になればまだ支出を抑えられそうですからね。

「アルバイトや自営業は不安定だから、きちんと就職したい」

もちろんそういう人がいて当然です。

であれば、業種によっちゃ正社員どころか、会社そのものがすでに不安定な場合もあることを抑えていてもらえるのならばよいかと思います。

「やっぱり将来が不安だから、貯金に回すお金がほしい」

ごもっともです。

先ほどと同様に、まずは支出を考えるところからでしょうか。

それでもまだ本当に貯金できなさそうなのであれば、さすがにアルバイトだけでは対処できない可能性がありますね。

ただここで考えてみたいのが、「自分はいくら稼げるのだろうか」ということです。

確かに、アルバイトより正社員の方が稼げます。

ただ、正社員という道では上限がある程度分かっているのも、また事実です。

知らず知らずのうちに、自分をその枠に押し込んではいませんか?

もしかしたら、自分で事業を立ち上げたり、投資をしたりする方が本当はいいのかも…?ということは一考の余地があるのではないでしょうか。

③ 大変だが、自分で主体的に学び、成長できる人間も中にはいる

これも、1つ目の理由でちらっと出てきましたね。

これはどちらかというと、独立を少なからず考えている人に対するお話になります。

将来の独立を視野に入れつつ、「社会勉強のため」といって就職するのは、それ自体は僕も賛成です。

問題は、それは本当に必要なことなのか?ということです。

もしかしたら、ある程度リスクを取って、最初から自分でやってみる方が必要な学びを得られるかもしれない。

就職しても、自分が期待していたことと「なんか違うなあ」ということになるかもしれない。

どちらにしても、やってみないと分からないことです。

が、せめてまずは少しでも考えを巡らせるべきことではあると思います。

あとは、リスクとリターン、それから自分の性格との相談ですかね。

(ちなみに僕は、必要に迫られないといけないタイプなので、お察しの通りリスクを取りにいきました)

と、「わざわざ正社員として就職しなくてもいい!」と思う理由を挙げてみました。

繰り返しますが、要は、

「自分はこの道を進むんだ!」という強い決意と、責任を負う覚悟があるのなら、嫌なことなんてやらずに自分のやりたいことができる!

The way

ということです。

再三言いますが、僕は(おそらく)就職には向いていません。

そして、僕と同じようなタイプの人が、他にも少なからず潜在的にいると思います。

そのような人たちが、かつてやむを得ず就職を考えた時の僕と同じように、苦痛な毎日を送ることしかできない今の風潮に、自らをプロトタイプとして一石を投じるのが、今の僕の目標です。

最後に、ひとつ質問を投げかけてこの文章を締めくくりたいと思います。

就職に限らず、悶々としながらやりたくもない仕事をしている(これからする)人に、ちょっとでも質問に対する答えを考えてもらうことを期待しつつ

「今している仕事、もしくはこれからしようとしている仕事は、本当はいったい何のために取り組むのか?
その目的を達成するために、その選択肢以外の方法はひとつもないのだろうか?」

それでは、またお目にかかりましょう!

ありがとうございました!

この記事を書いた人

大西 隆貴

自分で事業を立ち上げたり、他の事業にプロデューサー的な立ち位置として参加し、商品コンセプト・対象となる客層・販売方法などを検討し、関わる事業を成長させるのが仕事。

北海道で生まれ育ち、物理学者を志望して名古屋大学理学部へ入学。
大学院修士課程まで進学するも、肌が合わずに1年で中退。
自他ともに「勤め人には向いていない」と認める性格から、正社員として雇用される経験なしに起業を志し、その過程でマーケティングの知識と出会う。
幼少期より、物理や数学をはじめとして「他人が頭を悩ませるような難題を、あざやかに解決してみせる」ことに喜びを感じており、たちまち頭脳労働であるマーケティングの虜に。

以後、2年で約200万円を学びに投資し、現在もマーケティングやビジネスモデルの研究に余念がない。

Room8 Inc.代表・鶴田とはビジネスの師匠を同じくする仲。

Facebookページ:https://www.facebook.com/takakiphys/