競合に差をつける!ランチェスター戦略で競合分析を極める 【ランチェスター戦略 #12】

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!今回はランチェスター戦略を使った競合分析ついてお話しします。

今日は、小規模事業者が大手企業と戦うための強力なツール、ランチェスター戦略を使った競合分析について詳しくお話しします。

ランチェスター戦略とは?

ランチェスター戦略とは、市場シェアの争いを数学的に分析する方法です。小規模事業者が大手企業と効果的に競争するための指針を提供してくれます。

競合分析におけるランチェスター戦略の重要性

  1. 市場の力関係を数値化:感覚的な判断ではなく、具体的な数字で戦略を立てられます。
  2. 弱者の戦略が明確に:大手に負けない、小さな会社ならではの戦い方が見えてきます。
  3. リソース配分の最適化:限られた経営資源をどこに集中すべきか、明確になります。

ランチェスター戦略を使った競合分析の手順

ランチェスター戦略を使った競合分析

Step 1: 市場セグメントの明確化

自社が戦う市場を明確にします。例えば、「春日井市の若手起業家向けサービス」など。

Step 2: 競合他社のリストアップ

その市場で戦っている競合他社をリストアップします。大手だけでなく、中小企業も忘れずに。

Step 3: 市場シェアの推定

売上や顧客数など、入手可能なデータを使って各社の市場シェアを推定します。

Step 4: 効率係数の算出

投入した経営資源に対してどれだけの成果が出ているかを示す指標を算出します。

Step 5: ランチェスターチャートの作成

市場シェアと効率係数を軸にしたグラフを作成し、市場での各社の位置づけを可視化します。

Step 6: 戦略の立案

チャートを基に、自社の取るべき戦略を考えます。

春日井の事例:地元パン屋「モンシェル」

ここで、春日井の人気パン屋「モンシェル」を例に、ランチェスター戦略の適用を簡単に見てみましょう。

  1. 市場セグメント:春日井市とその周辺地域のパン愛好家
  2. 競合:大手ベーカリーチェーン、スーパーのベーカリーコーナー、他の地域のパン屋
  3. モンシェルの強み
  • 地域密着型の経営
  • 品質へのこだわりと手頃な価格のバランス
  • 効率的な運営

モンシェルは、限られた地域で集中的に戦う「局地戦」を展開し、大手チェーンとは異なる独自のポジションを確立しています。これは、ランチェスター戦略における「小規模だからこそできる強み」を活かした好例といえるでしょう。

モンシェルさんの公式サイトはこちら→https://www.moncher.co.jp/

競合分析から導き出される戦略

  1. ニッチ市場への特化
    大手が手を出しにくい、特定の顧客層や地域に焦点を当てる。
  2. 差別化要素の強化
    自社ならではの特徴を明確にし、それを強化する。
  3. 高効率の維持・向上
    小規模ならではの機動力を活かし、効率的な運営を心がける。
  4. 段階的な成長戦略
    現在の強みを活かしつつ、徐々に新しい市場や顧客層に挑戦する。

まとめ:ランチェスター戦略で競合に差をつけよう!

ランチェスター戦略を使った競合分析は、小規模事業者にとって非常に強力なツールです。市場での自社の位置づけを客観的に把握し、効果的な戦略を立てることができます。

特に重要なのは、「大きさ」だけでなく「効率」にも注目すること。小さくても効率の良い会社は、大きな可能性を秘めています。

皆さんも、ぜひこの方法を試してみてください。きっと、新しい視点から自社の強みが見えてくるはずです。競合に負けない、独自の戦略が立てられるようになりますよ。

春日井から世界へ。小さな一歩が、大きな成功につながります。頑張りましょう!

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この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

こんにちは、「雑種系」起業アドバイザーの鶴田です。20年以上、様々な分野を渡り歩いてきた経験を活かし、今は春日井市でコワーキングスペース「Room8」を運営しながら、起業家の皆さんのサポートをしています。

私の旅は大学時代に取得した日商簿記1級から始まりました。その後、富士通グループでSEとして6年間働き、ITの世界で幅広い知識を得ました。Windowsから Mac、Linuxまで、様々なシステムを扱えるようになりました。

2014年、「人と人とが繋がる場所を作りたい」という思いから、Room8を立ち上げました。立ち上げから約2年後の2016年には、その取り組みが中日新聞に取り上げられ、地域のケーブルテレビにも何度か出演させていただきました。

ここRoom8では、簿記の知識を活かした財務相談や、IT時代の経験を生かしたパソコン相談など、これまで積み重ねてきた「バラバラな」経験が不思議と一つにつながり始めたんです。

起業家の皆さんの中には、パソコンに詳しくない方も多いんです。基本的な操作方法から便利な使い方、効率的なツールの紹介まで、幅広くサポートしています。実は、私自身がパソコン好きだったことがきっかけでIT業界に転身したんですよ。今でもITへの情熱は冷めず、最新のAI技術も積極的に活用しています。

Webサイト制作事業も手がけ、100社以上のサイトを作成してきました。SEO対策にも力を入れ、以前は「名古屋 コワーキングスペース」で検索1位を獲得したこともあります。数年前には、あるアプリのマーケティングで6ヶ月で2万PVを達成するなど、デジタルマーケティングの分野でも成果を上げてきました。

補助金申請のサポートも行っています。小規模事業者持続化補助金は自身で3回採択されただけでなく、Room8会員のサポートでも15回以上の採択実績があります。以前はIT補助金のIT導入支援事業者としても登録していました。

FP技能検定2級も持っているので、起業家の皆さんの財務面でのアドバイスもできます。「簿記の知識」「ITスキル」「FPの知識」「補助金申請のノウハウ」。かつては「バラバラ」と言われたこれらの組み合わせが、今では起業家の皆さんのサポートに大いに役立っています。

これからも地域に根ざしながら、新しいチャレンジを続けていきたいと思っています。最近のマイブームは人工知能(AI)、特に生成AIです。これも将来、きっと皆さんのお役に立てる日が来るはず。そんな期待を胸に、日々学び続けています。

このブログでは、財務、IT、マーケティング、補助金申請のコツ、そしてAIまで、幅広いテーマについて、私の経験や気づきをお伝えしていきます。「バラバラ」と思えた経験が、実は大きな強みになる。そんな可能性を、皆さんと一緒に探っていけたら嬉しいです。

起業を考えている方、新しいチャレンジを模索している方、ぜひRoom8に足を運んでみてください。きっと、思いもよらない出会いや気づきが待っているはずです。一緒に、この学びの旅を楽しみましょう!