どうも!イラストレーターのまさひろです。
自分はあまりニュースは見なくて新聞も読んだり全くしないですが、唯一見ているものがあります。
日曜日の朝10時からフジテレビで放送をしている。「ワイドナショー」という番組です。
自分は芸人のダウンタウンが好きで、そのボケ担当の松本人志さんがメインコメンテーターをしていたので見始めて、毎回ゲストも面白い方ばかりなのでいつも見ています。
それで最近話題になっている事の一つがノーベル賞の話題ですね!
ノーベル文学賞。
自分は文学の事は全くわからないのでフワァ~としていたのですが、今回受賞された方はなんと作家さんではなくロックミュージシャンのボブディランでした!
ロックが大好きな自分でしたので、関心を向けずにはいられませんでした!
といっても…あまり大きな声では言えないのですが…
実は自分、ボブディランについて全く知らないんです…
なのでこれを機にちょっと聞いてみようかなと思います!
ボブディランと上手く出会えなかった自分。
自分の若いころのはなしになってしまいますが、
ボブディランについては10代のころ、周りの人に「めっちゃ良いよ!」と進められて一度聞いたことがあったのですが、その時は良さがわかりませんでした。
周りの人といってそんなに近くに何人もコアなロック好きな人間がいたの?と思うかもしれないですが、自分の周りにはたくさん居ました。
一応10代のころ、地元の同級生の中で流行っていたアーティストは、BUMP OF CHICKENやRAD WIMPS、ASIAN KUNG-FU GENERATIO等でした。
ですが自分は少しだけ特殊な交友関係がありました。
自分の住んでいるところが北名古屋市という街なのですが、そこには名古屋芸術大学(芸大)があり、その中に音楽科があるんです。
そんな街で生活していた自分は、高校を1か月で辞めて、その近くの芸大の目の前にあるコンビニでバイトをし始めました。
当然そのコンビニには芸大生のお客さんが大量に来るのですが、バイトのスタッフも芸大生が多く、その中にギタリストとして大学で勉強しているイソ兄という方がいました。
自分はちょうどそのころギターを始めていたので、そのイソ兄と仲良くなって、15,6の年齢の自分はよくイソ兄に誘われて大学の中で一緒にだべっていました!
そしてそのイソ兄の大学の友達とも仲良くなって、ロックについていろいろ教えてもらい、その時に様々なアーティストを教えてもらいました。
ロック史で重要なアーティストをほとんど教えてもらい、その中にはボブディランもあったので聴いてみたのですが、その時の自分の好みの曲が結構ハードなサウンドの曲が好きだったので、あまり良さがわからなかったんです。
それと、自分の音楽の効き方が、全く歌詞を聞かない聞き方で、歌詞カードを見てても歌詞の言葉の内容が全く頭に入ってこず、途中でどこを歌っているのか全くわからなくなったりして、歌詞を聞けないタイプの人間なので、ボブディランをその時の好みの音とだけ照らし合わせて聞いていました。
たぶん同じタイプの人もいらっしゃいますよね!
言葉より音が優先されてしまいます。なので邦楽POPのCDの中にあるオマケのようなインスト曲が意外と好きで何回でも聞けます。
全てのCDにインストヴァージョンがあったらいいのにと思うくらいです。
ですが、今は昔と比べていろんな曲が聞けるようになったので、今回はボブディランを聞いてみて、良いと思った有名曲を集めてみました!
有名曲を集めてみた!
- 【時代は変わる】
- 【 風に吹かれて】
- 【Like a Rolling Stone】
- 【戦争の親玉】
- 【 はげしい雨が降る】
【時代は変わる】
人々よ集まり来たれ いつも彷徨う者よ
この水を確認しろ 君のまわりに溢れ
受け入れろ、もうすぐ 骨までびしょ濡れになるだろう
君が今を生きる者ならば 救われるために
泳ぎ始めるのだ 石のように沈まないために
時代は変わるのだ記者も批評家も来たれ ペンをもって予言する者よ
両目を大きく広げて 二度とこないチャンスを
焦って取り逃すな 車輪はいまだに回り
誰も知らない いまだ名の無い
今の敗者が 後の勝者になる
時代は変わるのだ上院議員も下院議員も来たれ 呼びかけに応じてくれ
戸口に立ち塞がるな 広間を閉ざすな
傷ついた彼を 中に入れてくれ
外は闘争で荒れ狂い もうすぐ窓はひび割れて
壁はガタガタ崩れ落ちる
時代は変わるのだ母たちも父たちも来たれ 国中すべての親たちよ
非難をするな 理解のできない
息子たちと娘たちは あなたたちの手から離れて
あなたたちの道は急速に老いてゆき あたらしい道から出ていくのだ
手をかすことがないならば
時代は変わるのだ線は引かれ 呪文を唱え
遅き者が 早くなり
現在が 過去になり
年よりは急速に堕ちてゆき 最初のものが 最後になる
時代は変わるのだ出典:みよしのシサク
【 風に吹かれて】
どれほどの道を歩かねばならぬのか
男と呼ばれるために
どれほど鳩は飛び続けねばならぬのか
砂の上で安らげるために
どれほどの弾がうたれねばならぬのか
殺戮をやめさせるために
その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめないどれほど悠久の世紀が流れるのか
山が海となるには
どれほど人は生きねばならぬのか
ほんとに自由になれるために
どれほど首をかしげねばならぬのか
何もみてないというために
その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめないどれほど人は見上げねばならぬのか
ほんとの空をみるために
どれほど多くの耳を持たねばならぬのか
他人の叫びを聞けるために
どれほど多くの人が死なねばならぬのか
死が無益だと知るために
その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめない出典:フランス民謡の世界
【Like a Rolling Stone】
きれいに着飾ってたときもあった
宿無しに銭をくれてやったこともあった そうだね
みんなはいった お嬢さんそんなことするもんじゃない
だけど君は相手にしなかったね
君は高笑いをしながら
周りのものを笑い飛ばした
だけど今は違う
君は誇りを忘れたように
食べ物の算段をしながら暮らしてるどんな気持ちだい
どんな気持ちだい
宿無しの境遇は
誰にも相手にされず
ライク・ア・ローリング・ストーンちゃんとしたハイスクールを出たんだ そうだね
でもそこでは何も学ぶことがなかった
誰も路上生活のこつなど教えてくれなかった
いまじゃ自分でそのこつをつかまなけりゃ
君は言ったね 変な男なんかは
絶対相手にしないって だけど
男は君に近づいてくる
君は男のうつろな目を覗き込みながら
あたしとやりたいのって聞くはめになるんだどんな感じだい
どんな感じだい
一人で生きるって
帰る家もなく
誰にも相手にされず
ライク・ア・ローリング・ストーン周りを見渡してみろよ 男たちはみな不機嫌な顔だ
あいつらが君のところに近づいてくるとき
そんなときにあいつらを足蹴にしてはいけない
そんなことをしては生きてはいけない
君はこぎれいな男と馬に乗ったこともあった
その男は背中にシャムネコをかついでいた
君にとってはつらいかもしれない
そんな男とはもう縁がないのだからどんな感じだい
どんな感じだい
一人で生きるって
帰る家もなく
誰にも相手にされず
ライク・ア・ローリング・ストーン塔の上のプリンセスも世間の人々も
みなそれぞれ満ち足りた暮らしをしてる
互いにすてきな贈り物を贈りあったり
でも君にはほかに何もないから 指輪を質屋に入れろよ
君は仲良くしてたじゃないか
ぼろをまとったナポレオンというやつと
あいつのところへ行けよ 呼んでるぞ
君は何も持ってないから 失うものもない
君は誰にも見えない 隠すような秘密もないどんな感じだい
どんな感じだい
一人で生きるって
帰る家もなく
誰にも相手にされず
ライク・ア・ローリング・ストーン出典:フランス民謡の世界
【戦争の親玉】
やあ、戦争の親玉諸君
大砲を作る諸君
殺人飛行機を作る諸君
大きな爆弾を作る諸君
壁の後ろに隠れている諸君
机の後ろに隠れている諸君
諸君に知ってほしい
私は諸君の仮面を見通せるって事を絶対に何もしない諸君、
破壊の為の製造以外は
諸君は僕の世界の中で遊んでいる
まるでこれが諸君の可愛いおもちゃであるように
諸君は銃を手に取り
私の視線から逃れる
向きを変えて遠くへ逃げる、
銃弾が飛んできたら昔のユダのように
諸君は嘘をつき欺く
世界戦争は勝つことが出来ると
私に信じてほしいと思っている
しかし私は諸君の目を読み
そして諸君の考えを見抜く
まるで下水道を流れる水を
見通すように諸君は自分の引き金は留めておいて
他の人々に発砲させる
諸君は後ろでただ見ている
死者の数が増えると
別荘の中へ隠れる
若い人々の血が
体から流れ出て
泥の中に埋められている間に諸君は最悪の恐怖を振りまいた
今までで最悪の
子供を産む恐怖
この世界に
私の赤ちゃんを恐れさせる
まだ生まれても、名付けられてもいない
諸君は自身の血管を流れる
血ほどの値打ちも無い私がどれだけ知っているか
諸君に話せるほどの
諸君は私が幼いと思っているかもしれない
諸君は私がまだ充分学んでいないと思っているかもしれない
しかしひとつだけ確かなことがある
私は諸君より若いけど
イエス様でさえ
諸君がしていることを許しはしないひとつお尋ねします
そんなにお金が好きなの?
それが諸君に容赦を買ってくれるの?
買ってくれると思うの?
私は諸君がいずれ気付くと思う
死がその代価を支払う時
諸君が稼いだその金は
諸君の魂を買い戻してはくれないと私は諸君が死んでくれればいいと思う
そして死はすぐにやってくるだろう
私は諸君の棺桶の後をつける
青白い午後に
そして諸君が埋められるのを見るさ
お墓の底へ
そして私はその墓石の上に立ち
諸君が本当に死んだか確認するのさ
【 はげしい雨が降る】
どこへいってた? 青い目の息子
どこへいってた? かわいい息子よ
躓いてしまったよ かすんだ山すそで
歩きつかれたよ 高速道路を
迷い込んだよ 七つの森に
さまよい出たよ 静かな海辺に
遠くまで歩き続けた 墓場の入り口まで
激しく 激しく 激しく 激しく
雨が激しく降ろうとしていたよ何を見てた? 青い目の息子
何を見てた? かわいい息子よ
赤ん坊の周りを 狼が囲んでたよ
ハイウェーには 誰もいなかったよ
木の枝には 血が滴ってたよ
部屋の中には 血まみれの男たちがいたよ
しゃべり続ける人々の 舌はみなもつれてたよ
子供たちはみな 刃物を持っていたよ
激しく 激しく 激しく 激しく
雨が激しく降ろうとしてたよ
何を聞いたんだい? 青い目の息子
何を聞いたんだい? かわいい息子よ
雷の音は 脅迫のようだった
波の音は 世界を飲み込みそうだった
太鼓をたたく男たちは 手が燃えていた
無数のささやきを 聞いてるものはいなかった
飢えた男をあざ笑う声が聞こえた
詩人の歌声はドブの中に消えた
道化が道端で叫ぶ声が聞こえた
激しく 激しく 激しく 激しく
雨が激しく降ろうとしてたよ誰と会ってた? 青い目の息子
誰と会ってた? かわいい息子よ
小さな子供が 死んだ子馬にまたがってたよ
白人が黒い馬にまたがってたよ
若い女の体が燃えてたよ
少女が虹のように輝いてたよ
恋にさいなまれた男がいたよ
憎しみでずたずたになった男がいたよ
激しく 激しく 激しく 激しく
雨が激しく降ろうとしてたよ何がしたいんだい? 青い目の息子
何がしたいんだい? かわいい息子よ
どこかに身を避けたい 雨が降る前に
森の奥へと身を隠してしまいたい
人は大勢いても みな手ぶらで
毒饅頭が洪水に飲まれながら漂ってて
谷間の底の家が廃墟と化していて
人殺しの顔が不気味にのぞいていて
どうしようもない飢えが心を寒々とさせ
色といえば黒ばかり 数はゼロばかり
言葉には出せず 考えにもまとまらず
見ようとしても 姿がみえない
どうしていいか わからなくなって
歌を歌わないでは いられないような気持ちだ
激しく 激しく 激しく 激しく
雨が激しく降ろうとしてるから出典:フランス民謡の世界
初めてちゃんと聞いてみて…
今になってですが真剣に聞いてみると物凄く良かったです。
特に「時代は変わる」が好きでした!
フォークな曲が多いからか個人の存在感が出て、それが人間味を強くして暖かいく感じるけど、でも寂しくて切ない感じもすごくしました。
色んな曲を、その時代の気持ちってどんなだろうと想像して聞いてたら切なくなってきました。
そういえば漫画家の浦沢直樹さんの一番好きなミュージシャンもボブディランだそうです。
20世紀少年の世界の事も思い出してさらにいろいろ考えてみても切なくなってきます。
戦争の事や差別の事で鬼気迫る感じの時代だったんだろうな。
今も今で苦悩はそれぞれに合ってその時代に合ったものが生まれてくるんですよね。
今は平和でいろんなことが便利になって何も問題がないということに違和感を感じている人が叫ぶんだと思います。
自分の北名古屋市の図書館には大量に洋楽のCDがありしかも無料で借りられるので今度ボブディランのCDを借りてこようと思います!