コピペは違法!?著作権で守られている2つのこと

みなさん、こんにちは。
Webライターの祐子です。

「ずいぶんと寒くなってきましたね」と、書きたいところですが11月7日の立冬は、日本中で真夏日と言われるほど暖かい(暑い!)日となりました。どうやら冬の訪れは遅いようですね。
季節感はいまいちですが、心地よい日差しの中を歩いたり、ドライブしたりと日中過ごしやすいのは、とても嬉しいことです。

お出かけしたくなる中で、私が気になったイベントがあります。クリエイターが集まる「デザインフェスタ」です!アジア最大級のアートのイベントとして、絵画・雑貨・ファッション・パフォーマンスなど様々なクリエイターが集います。
どれも個性があり、一点ものを好む人にはオススメしたいイベントです。
(2018年11月10・11日 東京ビックサイト)

そこで今回は、クリエイターも気になる「著作権」についてご紹介します。
もし、自分の記事や作品が全く知らないところで無断転載されていたり、意図しない形で使用されていたら、非常に不愉快な思いをしますよね。逆に依頼した仕事がオリジナルではなく盗作だったら、信用と仕事を同時に失います。どちらの状況も避けたいことです。

こうしたトラブルに巻き込まれないように、著作権について確認しておきましょう!

著作権とは

ここ日本では著作権法によって、下記のように定められています。

「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」(著作権法第2条第1項第1号)

「思想又は感情を創作的に表現」という部分がポイントで、個性が表現されているものが対象となります。「絵画・音楽・写真・小説」は、その代表的なものになりますね。
さらに著作権は、プロ・アマを問わないので、Room8のブログ記事やインスタグラムの写真なども著作権の対象となります。プログラムのソースコードも意外と知られていませんが、対象です。
(ちなみに日本では、作品を作った時点から著作権が発生します。)

著作権で守られている2つのこと

著作権は、作品を作った人=著作者に与えられた権利です。
作品の著作権を持つ人に与えられる権利の一例をご紹介します。

  • 作品の値段が決められる
  • どんな広告・宣伝をするのか決められる
  • 販売する場所を決められる

著作者には作品への思いやイメージがあるので、それを壊されてしまうようなことは望んでいません。そして、著作権があるから2つのことが守られています。

収入を得る権利が守られている

著作権は著作者にとって財産権でもあるので、作品を売ることで収入を得ています。
例えば、漫画や小説であれば映画化を許可すること、イラストであれば作品集の出版やグッズ販売などで収益をあげることができ、収入となります。
こうした権利があるから、仕事を継続することができます。

でも、著作権によってこの権利が守られていないと、世の中にはオリジナルではない「コピー」が大量に出回り、著作者は収入を得ることができなくなります。

創作意欲(モチベーション)が守られる

自分の作品を喜んでくれる、待ってくれているユーザーがいることは、著作者として一番嬉しいことです。
もし意図しない方法で世の中で宣伝され、使用されていたら・・・。

まず、考えられることは仕事が減ります。オリジナルの権利がなくても、マネをしたり都合よく変えてしまうことができてしまえば、オリジナルは必要とされなくなります。
こうしたことが続けば、創作意欲は下がりますから著作者も作品作りをやめてしまいます。

海外で日本のアニメや漫画が高評価なのは、やはりクオリティーの良さと、独創性の高さです。こうした文化を守るためにも著作者に創作意欲は守られていないといけませんね。

それでも著作権を軽く考えてる人がいる

著作権の問題としてWEBで多いのは、他サイトから「コピペすること」です。
普段からお仕事の依頼をいただく時や、契約する時に必ず言われることは、「他サイトからのコピペは絶対にしないでください。」ということ。
もちろんルールーを守っていればOKですが、無断でコピペすることは違法となります。

「そんなこと当たり前でしょ!」と思ってくださった方々、ありがとうございます!
じつは、まだ世の中には「コピペ」に罪悪感を感じない人がいるんです。

先日も知人が依頼した原稿が、完全にコピペだったと聞きました。
追求しても「バレました?」という軽い感じで、逆に驚いたと・・・。

もし、まだコピペを軽く考えている人がいたら、今日ここで改めましょう!
コピペは、大きな損害を招くことがありますよ!

著作権侵害で、サイト閉鎖もある

どれくらい大きな損害が生じるか?あまりに漠然としているので、著作権に関する過去の事件をご紹介します。

大手IT企業である「DeNA」が運営していた「WELQ」(ウェルク)というサイトがありました。このサイトでは、医療や病気、健康などに関するキュレーションサイトでした。
過去形で書いているのは、このサイトは著作権侵害によってすでに閉鎖されているからです。

このサイトの何が問題だったかというと、投稿されていたほとんどの記事が、医師のブログや医療機関サイトから「コピペ」したものだったのです。一部がコピペされた記事から、完全にコピペされた記事まであったとされています。さらには、記事だけでなく画像も同様です。
このニュースは大きく取り上げられ、いまなお医療系の記事は他のジャンルより厳しく取り扱われています。

違法だから罰せられます

これは世間を騒がせた問題ですが、この他にもチラシを作るのに、他社のマネをして作成したら、苦情の電話が掛かってきたなど、コピペをしている人は意外と身近にいます。
サイト閉鎖や苦情の電話だけでなく、著作権法に反するので厳しい罰則があるので、十分に注意してくださいね。

作品が生まれるまでの価値も知ってほしい!

著作権がある理由、著作権侵害についてまとめてみましたが、実際に作品が生まれるまでの苦労や、その価値についてはユーザーに伝わりにくいものですし、見る機会もありませんよね。
そこで読んでほしいのが、この記事です!

10年描き続けて分ったイラストメイキングのコツ!!下絵から下地塗り編 【実演動画付き】

これは、Room8の人気記事の一つで、イラストレーターのまさひろさん(@MasahiroTakami)が書いたブログ記事です。イラストが出来上がるまでの工程を動画と共に説明してくれています。
まさひろさんの作品と記事を読んでいただくと、クリエイターの作品が著作権によって守られるべき理由も伝わるはずです。
そして、著作権によって守られているからこそ、まさひろさんが素敵な作品を次々と生み出すように、多くのクリエイターも作品を生み出すことができます。そんなクリエイターの作品を期待する側の人間が、彼らの創作意欲を奪ってしまうようなことだけはやめましょうね。あなたのTwitterの一文でも著作が発生しますよ。忘れないでくださいね。

まとめ

いかがでしたか?
私たちWEBに関する仕事をしている人も、クリエイターにも、著作権があることが分かっていただけたでしょうか?そして、著作権の大切さが伝わっていたら嬉しいです。
ぜひ参考にしてくださいね。

また、さきほど紹介したイラストレーターのまさひろさんは、Room8の仲間なのでRoom8で作品を見ることも、タイミングが合えばお話することもできますよ!気になった方は、Room8に遊びに来てくださいね。
(まさひろさんのTwitterでは、#たかみよこがおシリーズが好評ですよ!)

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この記事を書いた人

祐子

Room8のライティング担当。口下手だから、ライターの道へ走った。今までの人生で一番の栄光は、運動会の「かけっこ」で、6年連続1位。趣味は、アートを観ることも作ることも好き(青色・幾何学模様・ガラス)。お肉とビールも大好き。私の癒しは、ウナギイヌと銀色夏生!