たくさんの願いが込められた日本のお正月の伝統的な文化”おせち料理”の由来や歴史とは?

はじめに

こんにちは^ ^
Room8のWeb制作担当。お酒が恋人、あやかです。

12月に入り、今年も残り僅かとなりました。
みなさんはどのような年末を過ごされる予定ですか?

私は毎年、27日ごろから”おせち料理”の仕込みを始めます。
近年、外食や中食をとられる方が多いことでおせち料理を食べる機会も減ってきていると思いますが、今回は年々失われつつあるおせち料理の伝統や魅力についてブログを書いていきたいと思います。

おせち料理の由来や歴史とは

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おせち料理の起源はとても古く、弥生時代といわれています。
弥生時代の人たちは、作物の収穫を季節毎に神様に感謝する習慣がありました。

自然の恵みや収穫に感謝して神様にお供えしたものを”節供(せっく)”といいます。
そして、供えたものを調理して、作物の豊作を願い、自然の恵みに感謝して食べた料理を”節供料理”というそうです。

この”節供料理”がおせち料理の始まりといわれています。

そして、時代と共に節供の行事が伝わったことで、宮中では元旦や五節句の宮中行事の際に、”節会(せちえ)”と言われる催しが開催されることとなります。

ちなみに、神様にお供えした料理を”御節供(おせちく)”といい、それが変化して、”おせち”と呼ばれるようになりました。

江戸時代になり、庶民がこの行事をお正月に取り入れるようになったことで”おせち料理”は全国的に広がっていきました。

おせち料理を食べる意味

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上にも書いた通り、昔は神様へお供えするのがおせち料理でした。
ちなみに、お正月の門松や鏡餅なども神様を迎え入れるためのものです。

現在では、家族で縁起物のおせち料理を食べることでその年のの健康や幸福を祈るものとなっています。

ですので、重箱に詰められている料理や素材はそれぞれに大事な意味を持っています。

今回はその中から代表的なものを書いてみます。

一の重(祝い肴)

《数の子》
数の子で使われるニシンの卵は、たくさんの子供ができるので子宝や子孫繁栄を願う縁起物として食べます。

《田作り》
昔は、いわしの肥料を使用した田が豊作だったところから豊作を祈願する食べ物として食べます。

《黒豆》
一年をまめ(真面目)に働きまめ(健康)に暮らせるようにと邪気を払い、無病息災を願った食べ物として食べます。

《紅白かまぼこ》
かまぼこの形が初日の出のに似ていることから用いられます。
赤色は魔除け・白色は清浄・神聖を表し、また、紅白で縁起が良い食べ物として食べます。

《伊達巻》
伊達巻の形が、巻物に似ていることから文化の発展や学問や習い事の成就を願う食べ物として食べます。

《栗きんとん》
きんとんは漢字で”金団”と書きます。
その名の通り金の団子つまり財を表し金運を呼ぶ縁起物として食べます。

二の重(口取り)

《紅白なます》
紅白の色は水引を表現していて、平和を願う縁起物として食べます。

《酢蓮》
たくさん穴があることから、将来の見通しがいいという縁起を担いだ食べ物として食べます。

三の重(焼きもの)

《海老》
海老の姿のように、腰が曲がるまで長生きしますと長寿を祈る食べ物として食べます。

《ぶり》
ぶりが成長と共に名前が変化する出世魚であることから出世を願って食べます。

《鯛》
ご存知の通り「めでたい」の語呂合わせからきています。

与の重(煮もの)

《昆布巻き》
昆布は”養老昆布(よろこぶ)”に通じ、不老長寿とお祝いの縁起物として食べます。

《煮しめ》
色々な野菜を一緒に似ている煮しめは、家族が仲良くいっしょに結ばれるという意味あることから食べられます。

五の重(控え)

五の重は一般的には空になります。
詰め切れなかった料理などを入れておくための”予備”の重です。
また、まだまだ幸せを詰められますよと言う意味合いもあります。

ちなみに、近年では五段重をコンパクトにした三段重のが浸透してきています。

さいごに

たくさんの願いが込められている”おせち料理”
こんな素敵な日本の伝統文化を知らない方も多いのでは?
今回のブログで少しでもおせち料理へ込められた意味を知ることで、今年はまた違う角度でおせち料理を食べてみてはいかがですか?

この記事を書いた人

あやか

Room8のWeb制作、飲酒担当。美味しいものが大好きで常にダイエット中。